日本酒はおいしくて安い!おすすめ銘柄5選と安く買える店・飲める店

日本酒安い

「お願いです。高く買わないでください。」

昨年「獺祭」で有名な旭酒造がこのメッセージと併せ、正規販売店の案内を新聞の全面広告で発信したのはご存知でしょうか。

獺祭が正規よりも高い価格で販売されてしまっている状況を改善する目的でこの広告が出されました。
実は名前が売れた日本酒はプレミアをつけて正価より高い価格で転売されてしまうのです。

おいしい日本酒を適正な価格で、できれば安く手に入れたいですよね。

そのためには、酒造から信頼された「正規販売店から入手する」ことが1つのポイントです。
正規販売店であれば適正価格で購入できますし、転売業者と違い温度など日本酒の品質管理もしっかりしています。

この記事では、おいしくて安いコスパのいい日本酒5選と、正規代理店の中でもオススメな酒屋3選、安く日本酒を飲めるお店3選をご紹介します。
実際に足を運んでみて得たリアルな情報が満載なので、あなたにとって有益な情報が見つかるはずです。

1. 間違いなくおいしくて安い日本酒の銘柄5選

ぜひ試してほしい、おいしくて安く手に入れられる日本酒の銘柄を5つご紹介します。

1-1. 獺祭 純米大吟醸50

獺祭50

オバマ大統領に振る舞われ、お高いイメージの獺祭ですが、純米大吟醸50ですと四合瓶(720mL)¥1,539、1升瓶(1.8L)で¥3,078です。
もちろん3割9分、2割3分、その先へ(ちなみに¥32,400)とグレードの高い種類もありますが、50でもとても美味しいこと間違いありませんので是非お試し頂ければと思います。

獺祭を正価で購入出来る正規代理店のリストは、ホームページに載っています。
旭酒造ホームページ https://www.asahishuzo.ne.jp/dealer/

1-2. 黒龍 いっちょらい

黒龍いっちょらい

1975年に初めて大吟醸酒を販売し始めたのが黒龍酒造だったと言われています。少量生産品の為、日本一高価な日本酒として注目されました。
そんな中で黒龍人気の定番吟醸酒 「いっちょらい」は四合瓶 ¥1,242、1升瓶で¥2,646とお手頃価格です。また燗用のお酒として造られた九頭龍の純米は四合瓶1,242円、1升瓶で2,592円とこちらもお手頃です。

黒龍酒造ホームページ http://www.kokuryu.co.jp/brew/

1-3. 新政シリーズ

新正No.6

手に入りづらい新政ですが、亜麻猫、エクリュ、No.6のR-typeなど、四合瓶 ¥1,500くらいから購入出来ますので是非お試しください。なお新政では1升瓶は無くすべて四合瓶で造られています

新政酒造ホームページ http://www.aramasa.jp/collection/

1-4. 東洋美人 大辛口 純米吟醸

プーチン大統領が訪日した際に振る舞われた事でも有名な日本酒です。安倍首相の地元山口県萩の日本酒で、美味しかったのか「何という酒ですか?」と尋ねられたたそうです。
その時飲まれたのが「東洋美人 純米大吟醸 一番纏」というもので四合瓶 ¥3780と手の届く価格なので是非チャレンジしてみてください。
定番酒として人気の「大辛口 純米吟醸」は四合瓶¥1566、1升瓶で¥3132となっております。
実際に、日本酒を苦手と言っていた女性に飲んでもらったら「スッと飲みやすくておいしい」と言っておかわりしていました。

1-5. 陸奥八仙 特別純米

陸奥八仙特別純米

もともと「陸奥男山」という銘柄で有名な八戸酒造ですが1998年に、新しく「陸奥八仙」という銘柄を発表しました。
定番の特別純米は四合瓶で¥1458、1升瓶で¥2808。特別純米という名称ですが精米歩合は60%と吟醸酒の条件を満たしています。
その他、全15酒類と種類の多い陸奥八仙、いろいろと飲み比べてみてはいかかでしょうか?

八戸酒造ホームページ https://www.mutsu8000.com/

2. おいしい日本酒を安く買えるお店3選

数ある正規販売店の中でも取扱銘柄が多い、業界では言わずと知れた3店舗をご紹介いたします。
この3店舗はマメにチェックしレアな日本酒を安く(正価で)手に入れてください。

2-1. 伊勢五本店(東京都文京区千駄木)

伊勢五本店

まずは文京区千駄木にある伊勢五本店、千代田線千駄木駅の道灌山方面改札(出口2)を右に出てすぐ右に曲がりまっすぐ進むと坂があり、そこを登りきったところに(ほんの3分程度)ありました。閑静な住宅街のかたわらにひっそりと言う感じで営んでいます。

品のいい構えの入口を入ると左手に日本酒、中程に焼酎、右手にワインとお酒好きにはたまらない多くの銘柄が揃っており、いつまでもみていたくなります。
流通が少ないのか黒龍はお一人様1本までと記されておりました。じっくり見たのちに店主とおぼしき人にお勧めを尋ねればひとあたりのいい気さくな笑顔で親切に相談に乗ってくれました。

購入したのは東洋美人(ippo「雄町」 純米大吟醸)と陸奥八仙(赤ラベル特別純米(生・火入))です。

陸奥八仙と東洋美人

スッキリした香りのいい美人さんと、しっかりした味わいの八仙さんでした。冒頭で述べた獺祭ももちろんありますし、是非足を運んでください。

2015年11月には、2号店として中目黒店もオープンしています。
次回はそちらにもお伺いしてみます(^^)

伊勢五本店ホームページ https://www.isego.net/
住所 東京都文京区千駄木3丁目3−13

2-2. はせがわ酒店(東京都江東区亀戸、東京都世田谷区二子多摩川他)

はせがわ酒店

続いて江東区亀戸にある名店はせがわ酒店、業界で知らない者はいないというほど有名なお店です。
全部で6店舗ありますが、品揃えがダントツな亀戸店に行ってみました。

亀戸駅北口を出て目の前の大通りを渡り、左に行きドンキホーテがある角を右折します。100m位先の亀戸一丁目の交差点を左側に渡り、そのまま直進し300m位歩いた先の十字路を右に曲がるとすぐ右手に目的地はありました。駅から10分ほどでした。

入口を入ると、店内地図があり、目的別にどこの棚に何があるか示されています。店内奥の扉の中は部屋全体が冷蔵庫になっており、品質管理へのこだわりを感じます。店員さんはみな活気がありテキパキと動き回っておりました。店内を見て回ると獺祭とか黒龍とか・・・有名銘柄がずらりと並んでいて見ているだけで楽しい。

ある程度見て回った後に、店員さんに自分の好みを伝えると、色々なものを紹介していただき、その中から2本ほど購入させていただきました。今回は加茂錦(荷札酒、紅桔梗、純米大吟醸)と仙禽(初槽、直汲み せめ)をチョイス。(写真左が仙禽、右が加茂錦です)

仙禽と加茂錦

実は毎回、買ったお酒で仲間と試飲会をしているのですが、加茂錦(紅桔梗)は微炭酸の刺激をともなうフレッシュで濃厚な味わいに、普段日本酒を飲まない若者も美味しいと評判でした。

次に仙禽ですが、同じ日本酒でも搾る工程で最初に「荒走り」次に「中取り」最後に「せめ」とあり、最終段階で搾られる「せめ」の部分は強い圧力を加えて絞り出しますので苦味や渋味等の雑味が多いのが特徴です。
結局、日本酒初心者が多かったためか軍配は加茂錦にあがりました。自分は仙禽をぬる燗にしたらいいなかーと思いました。次回は挑戦します。

はせがわ酒店は二子多摩川など併設バーのあるお店もあり、買いにいくだけじゃなくその場でいろいろなお酒を飲めますので、まずはいろいろと飲み比べてみてはいかかがでしょうか?

はせがわ酒店ホームページ https://www.hasegawasaketen.com/eshop/
オンラインショップもありますので、店舗に足を運ぶのが難しい方はこちらをご利用できます。

2-3. かき沼(東京都足立区江北)

かき沼

今回は車で行きました。環七通りの内回りを西新井方面から進み、尾久橋通りを超えて次の交差点の角にありました。駅からですと日暮里舎人ライナーの江北駅から歩いて12分程度です。
写真でも分かるとおり、お店の外観がとてもモダンで、ここが酒屋?って思うほどお洒落な建物です。

10台ほど止められる駐車場に車をとめて店内に入るとなんとBGMにジャズが流れているではないですか!
今までに体験したことのない空間です。品揃えは日本酒中心ですが、焼酎、ワインと豊富です。

私の目当ては日本酒なので一棚一棚じっくり見てどれにしようかと吟味しつつ店員さんに声をかけました。

繁盛しているお店の店員さんはどの店も動きがいいですね。作業していてもお客への目配りはしっかりしていて、声をかけるとすぐさま来てくれました。色々と話を伺って購入したのは前々から気になっていた新政酒造の亜麻猫とエクリュの2本です。

購入した亜麻猫、舌に響く酸味、旨みは最高です。味の濃い料理と是非合わせてみたい。普通にスモークチーズなどがあれば、さらに美味しくいただけます。
亜麻猫を味わった後でのエクリュ (生成)はスッキリとしたジューシーな甘酸っぱさが感じられました。

かき沼ホームページ http://kakinuma-tokyo.co.jp/
住所 東京都足立区江北5-12-12

3. おいしい日本酒を安く飲めるお店3選

ここでは安く日本酒が飲めるお店を紹介いたします。他のお店で同じものを頼んだら1.5倍から2倍くらいの価格になっています。
このような良心的な価格で提供してくれるお店を知ってもらい、いい日本酒を安く(正価で)いただきましょう。

3-1. 日本酒を原価提供する日本酒原価酒造

全12店舗ある、日本酒原価酒造(新橋本店)に行ってみました。

日本酒原価酒造新橋店

最初に880円入店料を払うと、全国から厳選された50種類以上の日本酒が原価で飲めるというシステムになっており、すべて特製の1合瓶に移し替えて提供されています。
1合瓶に移し替えることで空気に触れる時間が少なく出来るので鮮度を保つことが出来るそうです。

さっそく、注文してみました。黒龍(いっちょらい)¥365と鍋島(生酒)¥455。

黒龍と鍋島

逆算すると1升瓶で10倍の¥3,650、¥4,550。
定価は黒龍が¥3,136、鍋島が¥3,553。

ちなみにAmazonでは黒龍が¥3,200、鍋島は¥7,980(2018/1/15調べ)
鍋島はプレミアがついて高いですね。
こちらがいい例ですが、Amazonでも分かるとおり、人気のある日本酒は正価の2倍で流通しているのが現状です。
このような高い価格で買わず、正価で安く購入する為に、キチンとした正規代理店を知っておきたいですね。

飲んでみますと、黒龍は癖の無いさっぱりした味で飲みやすく、鍋島の紫ラベル(純米吟醸)は非常にバランスの取れた純米吟醸、フレッシュなフルーティさを感じる人気のお酒でした。

なかなか手に入らない「十四代」など、希少銘柄が飲める日があるようなので、この日に合わせて行ってみるものいいですね。

イベント情報

日本酒原価酒造は当日に予約の電話をすると満席のことが多いので、前もって予約すると良いかと思います。
当日でも21:00くらいまで待てば入れました!

日本酒原価酒造ホームページ http://sake-genkabar.com/

3-2. 大将と会話も楽しめる角打ち「鈴傳(鈴伝)」

鈴伝

鈴傳(鈴伝)は、四谷駅徒歩2分のところにあります。
JR四ツ谷駅四ッ谷出口をでて大きな交差点を対角に渡りファミマのある方に歩いて最初の角を左に曲がると写真の鈴伝があります。ここの隣にある角内ちが鈴傳です。ここは酒屋(鈴伝)としてもいいお酒が沢山あるのですが、それよりも隣にある角内ちで美味しいお酒が格安で飲めるというのがとてもありがたいお店です。

鈴伝メニュー

写真の価格は、1合の価格です。

さっそく入って中程のカウンターにて注文、最初は菊姫のにごり酒を頼みました。
写真は少し減ってますが、(我慢できなくてちょっと飲んじゃいました)なみなみとついでくれます。

菊姫

肴は刺身の盛り合わせやお新香、茄子炒め等、刺身を除いてほとんど380円で10種類くらいありました。
私は、ぬたと生姜焼きをチョイス!甘みの強いにごり酒にもぴったりです。

おつまみ

次に、あたごのまつを燗にしてもらいました。お好みの温度を伝えればそれに合わせてくれますよ。
また写真撮る前に飲んじゃいました!ちゃんとなみなみ注いでくれますよ。

あたごのまつ

角内ちといえば、店員さんにいろいろなオススメを教えてもらったり、隣で飲んでいる方にいい店や、酒屋を教わったりと情報収集の場としても楽しいところです。一人で飲んでいるとたいがい隣の人と話しますが、この日はマグロの上手い安くていい店を教えてもらいました。

店名は「まぐろダイニング やまと」(赤坂)http://akasaka-maguro.opal.ne.jp/

ここのマグロの赤身は最高とのこと。マグロと言えば中トロ、大トロが美味しいと思っている方が多いかと思いますが、赤身のおいしさを知ってしまいますと断然、赤身派になります。牛肉でも最近ヘルシーな赤身肉が注目されてますが、マグロも同じです。
日本酒の種類も100種類以上と多いようなので、是非行ってみたいと思います。

3-3. 蔵人酒マーケット

100種類以上の日本酒が飲み放題で3,000円(17:00-23:00)と非常に安く楽しめます。
しかも、昼飲み(12:00-16:00)だとなんと2,000円です!(2018年1月現在)

食べ物は持込自由ですので自分の好きなつまみを持参の上、是非いってみてください。
お店は渋谷、新宿、池袋他、全8店舗あります。(要予約、ネットで予約すると特典あり)

ホームページ http://kurand.jp/sakemarket/

4. 安すぎる日本酒は選んではいけない

安くて美味しい日本酒を選ぶ時に注意して欲しいのは、安すぎる日本酒を選ばないということです。
ただ酔いたいだけなら仕方ありませんが、食事と共に美味しく日本酒を飲みたいなら最低限のラインは知っておくべきです。

4-1. 四合瓶で1,000円以上の日本酒を選ぶ

どんなものでも、作るにはコストがかかります。それをケチっては粗悪なものになるのはあたりまえのことです。日本酒においても全く同じ事が言えます。
ではどれくらいの値段を目安にすればいいのでしょうか。

・カップ酒でしたらだいたい250円以上(出来れば300円以上)
・四合瓶では1,000円以上(出来れば1500円以上)
・一升瓶では2,000円以上(出来れば3000円以上)

これくらいを目安にしておけば粗悪な日本酒で変に悪酔いすることはないでしょう。(但し、飲み過ぎれば別ですが

まとめ

いかがでしたでしょうか。日本酒を安く手に入れられるお店や、安く飲めるお店をご紹介しました。
おいしい日本酒を安く美味しく飲むためには、正規代理店から購入すること、そして安すぎる日本酒は選ばない」ことが大事です。
きっとあなたのお気に入りの日本酒が見つかりますので、ぜひ実際にお店に足を運んでみて試していただければと思います。

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