「日本酒は糖質が多いので飲むと太る」
これは本当なのでしょうか?
ダイエット中の方や健康のために糖質管理をしている方にとって、糖質量は気になりますよね。
では日本酒の糖質がどれくらいなのか、しっかり検証してみましょう!
今回は、ビールやワインなど身近なお酒と日本酒の糖質を比べてみました。ぜひ参考にしてください。
目次
1.日本酒の糖質は多い?少ない?
日本酒と他のアルコールの糖質を比べてみましょう。
下の表は一般的なアルコールの糖質を文部科学省 日本食品標準成分表を参照し、一覧表にまとめたものです。
| 日本酒(純米酒) | 缶ビール | 焼酎 | ワイン(赤) | ウイスキー |
品 名 | |||||
100g中の糖質量 | 3.6g | 3.1g | 0g | 1.5g | 0g |
よく飲む量で比較 | 1合(180ml) | 350ml 缶 | ロック1杯 | グラス1杯 | ロック1杯 |
約7g | 約11g | 0g | 約2g | 0g |
100g中の糖質量で比較してみると、確かに日本酒が3.6gと最も糖質が多いですね。
焼酎やウイスキーなどの蒸留酒の場合、糖質は0gです。
しかし、日本酒を飲む量とビールを飲む量って一般的に違いませんか?ビール100g=100mlってめちゃくちゃ少ないですよね。
そこで、「一般的によく飲む量」で比較してみましょう。
すると日本酒一合(180ml)で約7g、ビール350ml缶で約11gとビールの方が糖質量が多くなります。
つまり、単純な同量で比べるとたしかに日本酒の糖質量は多くなりますが、「どれだけ飲むか」によって結果が変わるということです。ちびちび日本酒を飲む方であればそんなに糖質については気にしなくて良いですし、「日本酒は糖質が高いからビール!」といってビールをたくさん飲んではかえって糖質量が多くなってしまいます。
2.日本酒のカロリーはどうなの?
ではダイエット中の人が気になるカロリーはどうなんでしょうか?
こちらは文部科学省 食品成分データーベースでそれぞれのアルコールのカロリー量を算出してまとめたものに、あわせて比較表を組み合わせてみました。
| 日本酒(純米酒) | 缶ビール | 焼酎 | ワイン(赤) | ウイスキー |
品名 | |||||
100g中のカロリー量 | 103Kcal | 40Kcal | 146Kcal | 73Kcal | 237Kcal |
よく飲む量で比較 | 1合(180ml) | 350ml 缶 | ロック1杯(90ml) | グラス1杯(125ml) | ロック1杯(30ml) |
185Kcal | 140Kcal | 約136Kcal | 約110Kcal | 約71Kcal |
同じ100gで比べてみるとビールが40Kcalと圧倒的にカロリーが低いですね。日本酒はビールの2倍以上のカロリー量です。
ただし、「よく飲む量」で比較してみるとあまり変わらないように見えます。
ワインも2杯飲めば220Kcal、この2杯食事と共に楽しんでいればすぐに飲んでしまう量ではありませんか?そして比較してみるとたい焼き1枚食べたのと同じくらいのカロリー量です。
結局カロリーも、「何を飲むのか」よりも、「どのくらいの量を飲むのか」ということに注意が必要です。
3.糖質ゼロの日本酒もある!
どうしても日本酒の糖質が気になる人は、糖質「0」を掲げている日本酒を試してみてください。
※ただし、ここでいう糖質「0」の基準は、各メーカーともに食品表示基準に基づき、100mLあたり糖質0.5g未満を糖質0(ゼロ)と表示しています。
3-1.月桂冠「糖質ゼロ」
月桂冠から発売されている月桂冠「糖質ゼロ」は、初めて日本で糖質を「0」にした日本酒です。
食品の糖質摂取量を気にするお客様の声から月桂冠が独自の技術と研究を積み重ね、料理との相性を考えながらまた、糖質カットと味わいの釣り合いを考慮しながら「スッキリとした辛めの味わい」で食事のお供には理想的な日本酒となっています。
・蔵元:月桂冠(株)(京都府)公式ページはこちら→
・製品:月桂冠 糖質ゼロパック1800ml
・価格:1.536円(税込)
・購入はこちら→
3-2.福正宗 ゼロ辛 純米
福光屋が販売している「福正宗 ゼロ辛 純米」は、体内吸収が激しくダイエットに不必要といわれている糖類をカットして、オリゴ糖、やキシリトールなど体に良いといわれている糖質成分は残し日本酒本来の味わいを残しながら、辛口で切れのある日本酒を造っています。
冷や~燗までどの温度帯でもOKな日本酒となります。
・蔵元:(株)福光屋(石川県)公式ページはこちら→
・製品:福正宗 ゼロ辛 純米 1800ml
・価格:2.420円(税込)
・購入はこちら→
以前「ノンアルコールの日本酒を全種類飲み比べ!より美味しく飲めるコツも」という記事をあげました。本来の「日本酒」とは少し違ってしまいますが「日本酒」の雰囲気を味わえて、かつ「糖質0」「カロリー0」のものがありましたので気になる方はチェックしてみて下さい。
4.おつまみにも気を使って糖質を抑えよう!
糖質についてより気をつけるのなら一緒に食べるおつまみもポイントです。
できるだけ糖質を抑えるために「おつまみを選ぶポイント」は大きく分けて2つ!
①洋食系よりも和食系を中心にチョイスする。
②野菜の多いおつまみにする。
冷ややっこ、だし巻き卵、焼き魚、あさりの酒蒸し、枝豆など。
一般的に洋食系のおつまみの多くは「油」を使う物が多く気がつかないうちにカロリーオーバーになってしまいます。一方の和食系のおつまみは、味付けもさっぱりとしており、煮たり焼いたりなど洋食のおつまみより、カロリーが少ない物が多いのです。
また、焼き鳥や唐揚げなどの肉類のおつまみよりも、冷ややっこや枝豆、アサリの酒蒸しなどのあっさり系のおつまみの方がカロリーは低く抑えられます。
外食でのおつまみ選び、また自宅でゆっくりお酒を頂くときのおつまみにも少し気を配ればできそうな事ばかりです。ぜひ取り入れてみて下さい。
おつまみに関しては、以前の記事で「日本酒は太るというのは間違い!お酒で太る原因はその飲み方にあった」で詳しくご紹介しておりますので気になる方はそちらの記事もあわせてご覧いただければと思います。
まとめ
ここまで、日本酒に含まれている糖質はどのくらいあり、他のアルコールと比較するとどの程度違うのかなどをお話しして参りました。また、糖質が含まれているからと言って一概に「太る」や「体に悪い」と言うことではなく大切なのは「どう飲むか」ということですね。
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