日本酒が苦手な方にも飲みやすくて人気のスパークリング日本酒。炭酸が含まれている日本酒のことです。
炭酸でシュワシュワしているので、シャンパン代わりに乾杯酒としても活躍します。軽やかな口当たりなので夏にスッキリ飲みたいという時も重宝しますね。
実はスパークリング日本酒の炭酸は、ナチュラルなものだと知っていますか?
炭酸ガスを注入しているわけではなく、シャンパンと同じような製法を使うなど発酵によって自然に発生するものなんです。(後から炭酸ガスを注入しているものもあります)
「えー、日本酒って熱燗とかアルコール臭いやつでしょ?」と思っている方こそ、ぜひ飲んでほしい!何も言わずに飲んでもらったら日本酒と気が付かないことも。これまでの日本酒の概念が変わるはずです。
とは言ってもスパークリング日本酒はたくさん種類があるので、「どれを飲めばいいの!?」と悩みますよね。
そこで今回、IMADEYAのSAKEコンシェルジュ(日本酒ソムリエ)若林さんもご協力いただいて、おすすめのスパークリング日本酒を10本選びました!実際に飲んでおいしいと感じたものなので、ぜひ紹介する中から飲んでみてください。
SAKEコンシェルジュ 若林 聖勉
フレンチ、高級イタリアン、ホテルやBARなど様々な飲食業界でソムリエとしての経験を積んだ後、いまでやへ入社。
お酒に関する多彩な経験を活かして、千葉本店でSAKEコンシェルジュを務めています。
最近では、日本酒の奥深さに惹かれ、テロワール・フードペアリングなどの視点から日本酒のさらなる可能性を学んでいます。
目次
- 知っておきたい「スパークリング日本酒」
- おすすめのスパークリング日本酒
- 1.【瓶内二次発酵】酵母の旨味がぎゅっと詰まった「雁木 スパークリング 純米発泡にごり 生原酒」
- 2.【瓶内二次発酵】澄んだピンクがロゼワインを思わせる「雨後の月 微紅スパークリング」
- 3.【瓶内二次発酵】スパークリング日本酒の王道なら「紀土 純米大吟 スパークリング」
- 4.【瓶内二次発酵】ほどよい甘味とキレのあるスパークリング感なら「七本槍 awai buki スパークリング」
- 5.【瓶内二次発酵】フレッシュ&ジューシーな味わい「土佐しらぎく 微発泡純米吟醸生」
- 6.【瓶内二次発酵】元気の良いスパークリング感と甘味なら「出羽桜 微発泡吟醸 にごりとび六」
- 7.【瓶内二次発酵】フレンチにあわせたい「七賢 スパークリング アラン・デュカス スパークリング サケ」
- 8.【瓶内二次発酵】見かけたら即購入!限定スパークリング「庭のうぐいすスパークリングピンク」
- 9.【瓶内二次発酵】一番発泡感を感じる「菊泉 ひとすじ 発泡純米酒」
- 10.【活性にごりタイプ】隠れた逸品 活性スパークリング「仙亀にごり酒 発泡 かるくいっぱい」
- まとめ
知っておきたい「スパークリング日本酒」
まずはスパークリング日本酒の基本を抑えておきましょう!この違いがわかれば、自分好みの日本酒が見つかりやすくなります。
スパークリング日本酒は炭酸が含まれている日本酒です。これはどれにも共通しているのですが、違いはその製法にあります。「瓶内二次発酵タイプ(シャンパン製法)」、「活性にごりタイプ」、「炭酸ガス注入タイプ」の3タイプに分けられます。
瓶内二次発酵タイプ(シャンパン製法)
瓶内二次発酵タイプは、瓶詰め後に酵母や糖などを加えることで瓶の中で炭酸ガスを生み出すものです。酵母は糖分を食べて分解しアルコールと炭酸ガスを発生させるので、密閉された瓶の中で自然と炭酸ができあがるという仕組みです。これはシャンパンと同じ製法です。
泡のきめが細かくスッキリとした口当たりが多い印象です。発酵が進みすぎないように冷蔵庫での保管が必須となります。
活性にごりタイプ
活性にごりタイプは、発酵中の日本酒をそのまま瓶詰めしたものです。
加熱処理(火入れ)なしで日本酒を粗めの布で濾しているので、醪(もろみ)が瓶の中に多く残っています。その醪が発酵を続けていくことで瓶内に炭酸ガスがたまっていきます。
発酵のスピードが早く瓶が爆発する恐れがあるため、キャップに空気穴があるボトルが多いのはその理由です。中には開栓時に噴き出すことを想定してボトルに半分くらいだけ日本酒を入れた状態で販売されているものもあります。キャップはゆーっくり開けるように注意しましょう。冷蔵庫での静かな保管が必要。
炭酸ガス注入タイプ
できあがった日本酒に炭酸ガスを注入するタイプです。スパークリング感は他のタイプと比べてはっきり強めです。発酵が止まっているので品質が安定していますし、冷蔵保管でなくても大丈夫です。そのため、スーパーやコンビニでも気軽に手に入りやすいです。有名な「澪(みお)」はこのタイプですね。
おすすめのスパークリング日本酒
1.【瓶内二次発酵】酵母の旨味がぎゅっと詰まった「雁木 スパークリング 純米発泡にごり 生原酒」
こちらは2020年IWC(インターナショナルワインチャレンジ)SAKEスパークリング部門にてゴールドメダル受賞したスパークリング日本酒。無濾過生の原酒、深い旨みと飲んだ後のキレが絶妙なバランスの日本酒造りが得意の蔵元による一本です。
フルーティーでいてほどよい甘さ、適度な発泡感とスパークリングでも失わない米の旨みがクオリティーの高い1本ということで、日本酒愛飲家の中でもファンが多いです。
SAKEコンシェルジュの若林さんの店舗でも、数あるスパークリング日本酒の中でもトップを争うくらい人気がある、今一番キャッチーなスパークリング日本酒なのだとか。
飲んでみると、発泡酒特有の酸味のあるスパークリング感と米の深い甘味を感じられます。メロンやバナナのような甘い香りがほのかに感じられます。クセもなく飲みやすいので、万人向けのスパークリング日本酒だと思います。
発泡性はかなり強かったです。栓を軽く回しただけなのに瓶からあふれ出しそうなくらい泡が吹き出してきました。よく見るとこの日本酒にも「吹き出し注意」の書き出しがあります。
おしゃれに決めるのもいいけれど普段使いの惣菜に合うのかな?と思い試してみました。
マカロニグラタンは結構合うだろうと予想していてその通り、違和感なく頂けました。そして、定番惣菜の豚の生姜焼きにも合わせてみましたがドンピシャ。名コンビになってくれたことに感動しました。
味わいのプロフィール
甘味 | |
個人的には甘味を強く感じました | |
酸味 | |
シュワッと軽い酸味 | |
フルーティー | |
大吟醸酒のような派手なフルーティー感ではなくやさしいフルーティー感 | |
旨味 | |
米の旨みがしっかりと感じられる | |
アルコール度 | 14% |
精米歩合 | 60% |
おすすめの飲み方 | 冷酒でいただきたい |
蔵元 | 八百新酒造㈱(公式サイト) |
製品名 | 雁木 スパークリング 純米発泡にごり 生原酒 720ml |
価格 | 1,738円(税込) |
購入できるところ | ご購入はこちらへ→ |
2.【瓶内二次発酵】澄んだピンクがロゼワインを思わせる「雨後の月 微紅スパークリング」
日本酒を普段飲まない方が飲んだら、色や味わいからロゼワインと思ってしまうような一本。
甘くフルーティーなのですが、口当たりはすっきりしています。舌にピリッと感じる酸味、やわらかな甘味がとても飲みやすいので、「普段はスパークリングワインを飲む」と言う方にもぜひ飲んでみていただきたいです。
使用している「赤色酵母」は発酵するときれいなピンク色に染まるため色がついています。この酵母はフルーティーな香りも出やすいと言われています。
ワインに近い味わいなので生ハムやチーズとはもちろん好相性間違いなしです。330mlと飲みきりサイズですから手土産にも喜ばれそう。
味わいのプロフィール
甘味 | |
強い甘味ではないがサッパリとした爽やかな甘味を感じる | |
酸味 | |
強い酸味ではなく舌に少し感じる程度の酸味 | |
フルーティー | |
大吟醸酒のような豪華な吟醸香ではない、かすかに香るフルーティーな感じ | |
旨味 | |
日本酒特有の深い米の旨みはさほど感じない | |
アルコール度 | 9% |
精米歩合 | 70% |
おすすめの飲み方 | 冷酒でいただきたい |
蔵元 | 相原酒造㈱(公式サイト) |
製品名 | 雨後の月 微紅スパークリング 330ml |
価格 | 660円(税込) |
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3.【瓶内二次発酵】スパークリング日本酒の王道なら「紀土 純米大吟 スパークリング」
2019年ANAの国際線ファーストクラスの提供酒として選ばれ、2019年IWC(インターナショナルワインチャレンジ)においては、スパークリングトロフィーというタイトルを受賞している味も実績もお墨付き。国内外でも認められている、日本酒のスパークリングというと必ず名前が挙がってくる日本酒です。
ワインは果実の甘味や旨味が特徴ですが、スパークリング日本酒は米で造られているため麹の甘さをどのように表現するかで味わいが変わってきます。SAKEコンシェルジュの若林さんによると、こちらは「麹の甘さがとてもきれいに出ている」ということでした。
酸味はあまり感じられず、お米の甘味がとてもするクリアできれいな味わいのスパークリング日本酒というのが第一印象。米の旨みはしっかりあるのですが、甘味も感じられるので重たさを感じません。また、甘味もサッパリとしていて口の中でベタッとする感じではないので、とても飲みやすく感じます。
グラスに注ぐと瓶内二次発酵したナチュラルな発泡感と、うすく色づいた白色が清涼感を誘います。
白身魚のムニエルなどは鉄板で合うと思います。アヒージョなどのおしゃれなおつまみも。
味わいのプロフィール
甘味 | |
米のきれいな甘味がやさしい | |
酸味 | |
あるのかもしれないがほとんど感じない | |
フルーティー | |
控え目ですが大吟醸らしいフルーティーな香りがしっかりとあります | |
旨味 | |
スパークリングなのに米のしっかりとした旨味をかんじさせる | |
アルコール度 | 14% |
精米歩合 | 50% |
おすすめの飲み方 | 冷酒でいただきたい |
蔵元 | 平和酒造㈱(公式サイト) |
製品名 | 紀土 純米大吟 スパークリング 720ml |
価格 | 2,090円(税込) |
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4.【瓶内二次発酵】ほどよい甘味とキレのあるスパークリング感なら「七本槍 awai buki スパークリング」
「七本槍」お得意の酒米「玉栄」を使用し、7%と低アルコールで飲みやすいのが特徴。火入れをしているのでほどよい甘味をキープしつつ、タイトなキレがあります。
また、この「七本槍 awai buki (あわいぶき)スパークリング 」は、「ココクール マザーレイク・セレクション2018[1]」に選出された滋賀県お墨付きの日本酒でもあります。
[1]滋賀ならではの資源や素材を活かし、滋賀らしい価値観を持つ商品やサービスにつけられる称号
火入れしてあると聞いていたので、さほどの発泡感は期待していませんでした。しかし期待を裏切り開栓時にかなり暴れてくれました(栓に「吹き出し注意」というシール貼ってありました・・・)
泡が落ち着きを取り戻してもグラスの中で「サイダー?」というくらいプチプチ発泡する姿は頼もしい限りで、口に含んでもプチプチ感がまだ生きている感じでした。
どちらか一方に傾いた味わいではなく甘さと酸味のバランスが良く、アルコール度数が低いので飲み疲れもせず日本酒苦手という人でもこれなら飲めてしまうのではないかと思います。
食事に合わせても、もちろんいいかもしれませんが私ならデザート酒として楽しみたいかなと感じました。シュワッとした発泡感と甘味と旨味がデザートを引き立ててくれる気がします。
例えば、クリームブリュレや焼きリンゴのバニラアイス添えなんかには意外とマッチするのではないかと思います。
味わいのプロフィール
甘味 | |
わりと強めに感じます | |
酸味 | |
ほどよく感じます | |
フルーティー | |
華やかな大吟醸香のような香りはしない | |
旨味 | |
度数は低いのですが米の旨みは感じられます | |
アルコール度 | 7% |
精米歩合 | 60% |
おすすめの飲み方 | 冷酒でいただきたい |
蔵元 | 冨田酒造(有)(公式サイト) |
製品名 | 七本槍 awai buki スパークリング 350ml |
価格 | 1,320円(税込) |
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5.【瓶内二次発酵】フレッシュ&ジューシーな味わい「土佐しらぎく 微発泡純米吟醸生」
「フレッシュでジューシーな日本酒、日本酒を飲まない人達にも日本酒の本当の美味しさを届けたい」というのがコンセプトのスパークリング日本酒。しっかりとした発泡感とグレープフルーツのような香りが特徴的です。
「微発泡」と書かれているのに開封注意のシールが貼られています。開栓に注意が必要です!
口の中に含むと甘味・酸味・フルーティー感・発泡感がほどよく混ざり合っていて、とても品のある味わいです。甘くて飲みやすくて、生のフレッシュ感もあります。
高知県の日本酒らしく和食のお刺身などでは外すことなく、洋食もいけてしまいます。魚介類のカルパッチョなどは手堅いチョイスでBESTマッチです。
味わいのプロフィール
甘味 | |
フルーティーな甘味が口の中に広がる | |
酸味 | |
酸味もあるが甘味と溶け合い甘酸っぱい酸味に感じる | |
フルーティー | |
グレープフルーツのようなフレッシュなみずみずしい香り | |
旨味 | |
フルーティーで甘味もあるのだが米の味わいもしっかりと感じられる | |
アルコール度 | 15~16% |
精米歩合 | 55% |
おすすめの飲み方 | 冷酒でいただきたい |
蔵元 | (有)仙頭酒造(公式サイト) |
製品名 | 土佐しらぎく 微発泡純米吟醸生 720ml |
価格 | 1,705円(税込) |
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6.【瓶内二次発酵】元気の良いスパークリング感と甘味なら「出羽桜 微発泡吟醸 にごりとび六」
こちらのスパークリング日本酒は、きめ細かい泡というよりは元気の良い泡が特徴的。そして出羽桜が得意とするきれいな甘味を前面に感じられる一本です。開栓後1~2日たってもその元気なシュワシュワの泡は健在で、キレと甘味のある日本酒を飲みたいと思ったときにオススメの日本酒です。
蔵元の紹介ページでは、どちらかといえば辛口系のスパークリングという紹介がされています。ただ、個人的な感想は、出羽桜の王道「華やかな香り」「膨らみのある甘味」を受け継いでいて、往年の出羽桜ファンを裏切らない甘味と旨味がたっぷりのスパークリング日本酒というのが第一印象。
澱が入った発泡にごりなのでグラスに注ぐと薄く色づきます。
香りはナシを思わせる甘い香り、甘味もほどよくスパークリングの酸味と絡み合いさわやかです。口の中で元気の良いシュワと弾ける発泡を感じます。
合せる食事は、蔵元推奨の少し油ののった肉料理。スペアリブは合いましたよ!中華の青椒肉絲や油淋鶏などとも相性がよさそうです。
味わいのプロフィール
甘味 | |
甘味を感じます。甘口の日本酒が好きと言う方におすすめ | |
酸味 | |
少しピリっとする様な酸味はある | |
フルーティー | |
旨味 | |
飲みきった後にほんの少しの苦味、米の味わいは感じる | |
アルコール度 | 15% |
精米歩合 | 50% |
おすすめの飲み方 | 冷酒でいただきたい |
蔵元 | 出羽桜酒造㈱(公式サイト) |
製品名 | 出羽桜 微発泡吟醸 にごりとび六 720ml |
価格 | 1,650円(税込) |
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7.【瓶内二次発酵】フレンチにあわせたい「七賢 スパークリング アラン・デュカス スパークリング サケ」
日本酒につけられている「アラン・デュカス」という名前は、ミシュランで三ツ星を獲得したレストランを3軒も経営している、この業界では知らない人がいないくらい有名なシェフの名前です。
そのアラン・デュカスグループのエグゼクティブソムリエをしているのがジェラール・マルジョン氏。このアラン・デュカス 氏とジェラール・マルジョン氏 、そして「七賢」を醸す山梨銘醸のコラボレーションで誕生したのがこちらの日本酒になります。とっても贅沢な一本!
日本酒らしさは残しながら、フランス料理をイメージして、洋食に似合う様よりシャンパンに近いスパークリング日本酒です。
シュワとした発泡感と舌にのせたときに感じる酸味があるのでさっぱりとした飲み心地です。香りはフルーティーで、甘味を感じますがとても爽やかな口当たり。
「シャンパンに対抗して造られた日本酒スパークリング」という様に、がっちりしたシャンパン同様のボトルの造りにも心奪われます。
SAKEコンシェルジュの若林さんからは「ぜひ、フランス料理と合わせてみてください!」と笑顔でいわれてしまいましたが、自宅でフランス料理はちょっと厳しい・・・ということで合鴨ローストに挑戦してみました。
鴨のワイルドな味わいとペッパーの具合に日本酒がとっても合いました!
味わいのプロフィール
甘味 | |
個人的な嗜好ですが甘味はあると思います | |
酸味 | |
酸っぱいという感じの酸味ではなく爽やかな酸味 | |
フルーティー | |
甘い果実系のフルーティーな香り | |
旨味 | |
米の味は感じるが、山廃や生酛にある様な米の重い味わいではない | |
アルコール度 | 12% |
精米歩合 | |
おすすめの飲み方 | スパークリングなので、冷酒でいただきたい |
蔵元 | 山梨銘醸㈱(公式サイト) |
製品名 | 七賢 スパークリング アラン・デュカス スパークリング サケ 720ml |
価格 | 5,500円(税込) |
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8.【瓶内二次発酵】見かけたら即購入!限定スパークリング「庭のうぐいすスパークリングピンク」
こちらは「2. 雨後の月 微紅スパークリング」と同様に、発酵するときれいなピンク色に染る赤色酵母を使用して造られた日本酒です。通年品ではなく季節限定品なので、なくなり次第完売。見かけたら即買い必須の人気商品です。甘酸っぱいスパークリング日本酒で飲みやすいです。
瓶内二次発酵のきめ細かい泡は、舌にのせると弾けるようなにスパークリングします。口当たりはきれいで甘味や酸の感じもほどよく品のある味わい。「庭のうぐいす」の梅酒と甘味が近い感じもし、「庭のうぐいす どぶろく」など山口酒造場の日本酒を好んで飲まれる方なら、きっと気に入ってもらえる味わいだと思います。
きれいなピンク色は華やかさもプラスされますね。
チーズたっぷりのピザやカプレーゼなどはきっとしっくりくること間違いなしです。
味わいのプロフィール
甘味 | |
甘味は結構強いと感じた | |
酸味 | |
酸味は感じる、甘味と合せて甘酸っぱさに変わっている | |
フルーティー | |
吟醸香の華やかさはない、どちらかというと穀物系の香り | |
旨味 | |
穀物系の味わいを感じる | |
アルコール度 | 11% |
精米歩合 | 60% |
おすすめの飲み方 | 冷酒でいただきたい |
蔵元 | 合名会社 山口酒造場(公式サイト) |
製品名 | 庭のうぐいすスパークリングピンク 720ml |
価格 | 2,035円(税込) |
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9.【瓶内二次発酵】一番発泡感を感じる「菊泉 ひとすじ 発泡純米酒」
「Kura Master」でゴールドメダルを受賞した滝澤酒造の「菊泉ひとすじ」は実は、日本ではもちろん海外で人気が高いスパークリング日本酒です。
例えば、オーストラリアではスパークリングワインの感覚で飲まれています。シャンパンと同じ機械をフランスからわざわざ輸入して、シャンパンと同じように製造された瓶内二次発酵の透明な強炭酸スパークリング純米酒。
今回紹介した日本酒の中では、一番スパークリング感があるように感じました。味わいに少し熟成感もあり、単に甘いだけでなく深みのある甘さという風に感じました。チーズや生ハムには必ず合いそうです。
栓の形状も同様のシャンパンに使われる頑丈な造りです。
画像:Eレシピサイト「ジャガイモのガレット」より
サーモンやムニエル、チーズなどは鉄板だと思いますが、こんな素朴なポテト料理も意外とお似合いです。そのほか旬の野菜などの天ぷらを合せて見るのもあり。
味わいのプロフィール
甘味 | |
熟成感のある深みのある甘味 | |
酸味 | |
口の中に広がるシュワッとした飲み口と程よい酸味 | |
フルーティー | |
華やかな吟醸香というより落ち着いた熟成の良い香りという感じ | |
旨味 | |
純米ならではの奥深い旨味が印象に残る | |
アルコール度 | 12% |
精米歩合 | 60% |
おすすめの飲み方 | もちろん冷酒でいただきたい |
蔵元 | 滝澤酒造(株)(公式サイト) |
製品名 | 菊泉 ひとすじ 発泡純米酒 720ml |
価格 | 4,950 円(税込) |
購入できるところ | ご購入はこちらへ→ |
10.【活性にごりタイプ】隠れた逸品 活性スパークリング「仙亀にごり酒 発泡 かるくいっぱい」
神亀酒造といえば、「神亀 純米辛口」「ひこ孫」など日本酒愛飲家の中でも銘酒が多い酒蔵ということで知られています。不要なものは足さず手造りにこだわり、じっくりと熟成発酵で日本酒の本来の美味しさを追求し続ける蔵元には料理のプロやお酒の専門家たちが高く評価する日本酒が数多くあります。
そんな神亀酒造が醸したスパークリング日本酒がこちら。活性にごりタイプで、精米歩合が80%と米の旨味たっぷりな一本。しっかり日本酒本来の味わいを楽しみたいという日本酒上級者向けスパークリング日本酒です。
蔵元が大きな文字で丁寧に「開栓注意」と書いてくれているので、気をつけながらいざ開栓!しかしながら、この子もかなり暴れん坊な発泡酒でした。 開栓まで5分、しかもそっとあけたつもりだったのですが結構、吹きこぼしてしまいました・・・
香りは穀物系の米の香りが強く出ています。スッキリ切れのある日本酒という第一印象。飲んだ後、喉を通るときスパッと切れる感じがたまりません。
甘味はほのかで、少し熟成感があるような穏やかな酸味を感じました。
澱が含まれた発泡系の日本酒ですからグラスに注ぐと、この様に白色に濁っています。
一見すると苦味がありそうにも見えますが、それは感じませんでした。
味が少し濃い目の料理にも合いそう、もちろん枝豆~♫お刺身~♫冷や奴~♫・・・どの惣菜にもお似合い!
しかしなんと、蔵元推奨の食事は「イタリアン」だとか・・・イタリアンにぜひ合せて欲しいと書かれています・・・そこでトマトのパスタに合わせてみました!
画像:S&B食品 「ツナとトマトのソーススパゲッティー」より
トマトソースの酸味がドライタイプのスパークリング日本酒にピッタリ!さすが蔵元さんですね、味わいのペアリングが絶妙でした。
味わいのプロフィール
甘味 | |
かすかに米の甘味を感じることが出来る | |
酸味 | |
穏やかな酸味だが、強く感じる | |
フルーティー | |
吟醸香を思わす華やかな香りではなく穀物系の香り | |
旨味 | |
アルコール度 | 11% |
精米歩合 | 80% |
おすすめの飲み方 | 蔵元推奨の冷酒でいただきたい |
蔵元 | 神亀酒造㈱(公式サイト) |
製品名 | 仙亀にごり酒 発泡 かるくいっぱい 300ml |
価格 | 407円(税込) |
購入できるところ | ご購入はこちらへ→ |
まとめ
ひとくちにスパークリング日本酒といっても色々なタイプの日本酒がありました。
今日、この記事の中で「飲んでみたい」「美味しそう」というお気に入りが見つかったでしょうか?
皆様の日本酒選びの参考にしていただけるとうれしいです。
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