酒粕のアルコール分は缶チューハイより多い!しかも加熱しても残る

「酒粕」は日本酒を作る過程で出てくるものなので、アルコールが入っています。

粕汁、魚の粕漬け、甘酒など酒粕を使った料理はたくさんありますが、もしかしてこういった料理にもアルコールが入っているのだろうか?と気になりますよね。

・どのくらいのアルコール分が含まれているのだろう?
・子供に食べさせても大丈夫だろうか?
・食べた後に、車の運転はしてもいいの?

 

酒粕に関するアルコール分の疑問について調査しました。ぜひ参考にしてください。

1.酒粕には8%ほどのアルコールが含まれている!

酒粕には、実は8%程度のアルコールが含まれています。

文部科学省が公表している「食品成分データーベース」で確認してみても確かに8%のアルコールが含まれていることがわかります。

酒粕|成分表

文部科学省:食品成分データベース「酒粕」の成分表より

アルコール8%とはどのくらいでしょう?

350mlの缶チューハイには7%程度のアルコール、ビールの中には5%程度のアルコールが含まれています。つまり、酒粕のアルコール分は、ビールや缶チューハイよりも多いアルコール量となります。

缶チューハイ&缶ビール画像

2.酒粕のアルコールは加熱しても完全にはなくならない

酒粕のアルコールは、加熱しても完全にはなくなりません。

「液体」であるお酒は加熱するとアルコールが気体となって飛びやすいのですが、酒粕違います。酒粕は板状などの「個体」になっていて、粕の中にアルコール成分が練りこまれているため、完全にアルコールを飛ばすことは難しいんです。

「酒粕」を有効利用するための実験で、酒粕に含まれているアルコール分を除去するために「加熱殺菌」と「粉砕処理」を行った研究発表でもこのことが証明されています。この実験報告の中では、酒粕を120度で加熱処理して使用しても2%ほどのアルコール分が残ったと報告されています。

京都府中小企業技術センター研究データー
参考:「高タンパク質酒粕等の有効利用 – 京都府中小企業技術センター」より

酒粕を用いて作る料理や甘酒などでは「火を通すとアルコール分は完全に飛ぶ」と思っていた人がいるかもしれません。

しかし、厳密に言えば「ある程度のアルコール分は飛ぶが、完全にアルコールを飛ばすことはできない」ということになります。

3.妊婦、新生児、運転予定の方は要注意!

酒粕のアルコール成分は、加熱処理しても完全にはなくなりません。そのため、人によって要注意です。元々アルコールに弱い方はもちろん、妊婦さん、赤ちゃん、運転手は気をつけてください。

3-1.妊婦さんは酒粕を避けたほうが無難

妊婦さん画像

酒粕は微量ながらアルコールが入っているため、妊婦さんは避けたほうが無難です。酒粕が入っている粕汁や粕漬けなどは注意しましょう。

厚生労働省は、妊娠中の母親の飲酒は胎児への悪影響があるため避けたほうが良いという注意喚起を促しています。

胎児性アルコール・スペクトラム障害

妊娠中の母親の飲酒は、胎児・乳児に対し、低体重や、顔面を中心とする形態異常、脳障害などを引き起こす可能性があり、胎児性アルコール・スペクトラム障害といわれます。

胎児性アルコール・スペクトラム障害には治療法はなく、唯一の対策は予防です。

また​少量の飲酒​でも、妊娠のどの時期でも影響を及ぼす可能性があることから、妊娠中の女性は完全にお酒をやめるようにしましょう。

引用:厚生労働省e-ヘルスネット「アルコールによる健康障害 胎児性アルコール・スペクトラム障害 」より

文中では、知的能力障害の大きな原因の1つに「アルコール」がかかわっている、ということも記載されています。わずかの量のアルコールでも摂取しないほうがBESTです。

3-2.新生児を含むお子さんは注意が必要

子ども画像

妊婦さん同様、新生児も含め、未成年の子どもには酒粕を使用した料理や飲み物は注意しましょう。

酒粕を加熱すればアルコール度数が2%程度と低いですが、心配な方はできるだけ避けるのが安全です。

3-3.運転予定の方も酒粕を使った料理に注意

運転画像

車の運転をしなくてはいけない人も、酒粕を使った料理を食べるのには注意が必要です。

たしかにしっかり加熱すれば酒粕のアルコール分はぐっと減ります。甘酒や粕漬けなどのアルコールを含む飲食物を既定の量食べることに関しては、酒気帯び運転に値する数値は検出されないというデータもあります。

微量のアルコールを含む栄養剤や飲食物に関しては、通常想定される量の摂取に限ってはアルコール測定器でのアルコールは検知されなかった。

参考:公益財団法人交通事故総合分析センター「アルコールが運転に与える影響の調査研究の概要」より

しかし、体質によってや食べる量によっては、飲酒運転で検問にひっかかるケースが報告されています。酒粕を使った料理を食べた直後に、もし飲酒検問に出くわしてしまったら100%検出されないという保証はありません。飲食直後に運転予定の方は食べるのを避けるのが良いです。

まとめ

酒粕には、ビールや缶チューハイなどよりも高い「8%程度」のアルコール分が含まれています。

そして、私も調べて驚いたのですが、加熱したとしても酒粕のアルコール分は完全にはなくなりません。酒粕を使った料理はとてもおいしいのですが、妊婦さんや子供、運転予定の方、アルコールが体質的に合わない方はぜひ注意をしてください。

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