もらった日本酒が飲みきれなくて困った、料理の時に料理酒として使っているけれどもう少し違う使い方ないのかなぁ~?そう考えていないでしょうか。
そんな方にぜひ試していただきたいのが自宅にある材料で意外と簡単に出来てしまう日本酒で作るカクテルです。
作り方はとても簡単です。日本酒と材料を混ぜるだけ。たったこれだけであっと言う間におしゃれなカクテルに早変わりします。日本酒ならなんでもOK、材料も身近なものや手に入りやすいものばかり。
日本酒のカクテルの作り方を知ってしまったために、カクテルを作りたい一心で日本酒を購入してしまう人もいるなんていうぐらい病みつきになる、日本酒のカクテルです。普通に飲む日本酒とは趣が違う簡単でとても美味しい日本酒のカクテルを皆様にもトライしていただけると嬉しいです。
目次
1.日本酒とミックスする材料
カクテルに使う日本酒はどんなものでもOKですが、香りの華やかな吟醸系のお酒では折角の香りを損なってしまいますので今回は使用しませんでした。
みなさんはご家庭にある日本酒で是非ためして見て下さい。
日本酒のコクや旨味をカクテルでも存分に味わいたいという方であれば純米酒がおすすめです。
一般的にカクテルとは蒸留酒又は醸造酒をベースに、これにリキュールシロップ、ジュースなどを飲む直前に配合したものです。
でも、広く考えればお酒をストレートに飲むのではなく、何かを混ぜれば「カクテル」ではないでしょうか。
理屈抜きにかしこまらず、色を楽しみ、味を楽しみ、雰囲気を楽しむのがカクテルの醍醐味であります。
2.混ぜる割合は「日本酒:その他の材料」1:1
作る時の基本は材料がノンアルコールの場合は「日本酒:1」に対して、「材料:1」にしました。
また、アルコールの場合は「日本酒:3」に対して、「材料:1」にしました。
例えばパインジュースを使う場合、日本酒60mlであればパインジュースも60ml、合わせて120mlのカクテルになります。
ジンを使うという場合は、日本酒45mlに対しジン15ml、合わせて60mlといった具合です。
ノンアルコールの場合、混ぜる材料を日本酒と同量にするということで、日本酒の存在感をしっかりと感じる事が出来るということ。
また混ぜる材料がアルコール場合、度数が強くなる為少なめにしてみました。
ノンアルコール【 日本酒:混ぜる材料 = 1:1 】
アルコール 【 日本酒:混ぜる材料 = 3:1 】
3. 試してみました!日本酒のカクテル10種類
今回は、近くのスーパーやコンビニでも購入できるジュースやリキュール類を中心に身近な材料でカクテルづくりにトライして見ました。
使用した日本酒は新潟県にある青木酒造の「鶴齢」酒米に五百万石を使用し南魚沼の晩酌酒として永い間親しまれ続けている芳醇辛口タイプの日本酒です。
カクテル作りの際、混ぜ方は3種類ほどありますが、今回は基本ステアで作りました。
1.ビルド そのまま注ぐだけ
2.ステア 入れてからバースプーンやマドラーで混ぜる
3.シェイク シェイカーでシェイクする(一番カクテルっぽい作り方)
3.1. 日本酒とパインジュース
トロピカルカクテルに「チチ」というカクテルがあります。アメリカ・ハワイ生まれのトロピカルドリンクです。
「チチ」ではウォッカとココナッミルクを使いますが、ここではあえてココナッツミルクは省きパイナップルジュースのみで作りました。パイナップルジュースの甘みと日本酒が絶妙にマッチする。
甘めが好みならパイナップルジュースの量を多めにしても良い感じ。
【材料】
日本酒:60ml
パイナップルジュース:60ml
氷:適量
【作り方】
グラスに氷を入れ日本酒、パイナップルジュースを入れマドラーでステア
3.2. 日本酒とりんごジュース
女性好みのカクテルとして「レディー・ジョーカー」という柑橘系のジュースとグリーン・アップルリキュールを使ったカクテルがあります。甘酸っぱくて飲みやすいカクテルです。
ここではあえて日本酒とリンゴジュースのみを使用して作ってみました。使用したリンゴジュースがさらりとしたタイプのリンゴジュースだったため味もさっぱり目のカクテルとなりました。
もう少し濃厚なタイプのリンゴジュースを使用しても良いかも。
【材料】
日本酒:60ml
りんごジュース:60ml
氷:適量
【作り方】
グラスに氷、日本酒、りんごジュースを入れマドラーで混ぜる。
3.3. 日本酒とピーチネクター
ホテルのバーなどへ出向くとお酒の苦手な人のためにノンアルコールのカクテルを作ってくれます。そんな中の1つに「サンセット・ピーチ」というカクテルがあります。
ピーチネクターと烏龍茶で作るこのカクテルは、ピーチネクターのフルーティーな甘みと烏龍茶の渋みが効いた大人の味のノンアルコールカクテル。
ここでは烏龍茶を日本酒に変えて作ってみました。日本酒本来の甘みがピーチ・ネクターの甘みを包み込み相性の良い組み合わせ。このカクテルは女性なら、きっと好きなはず。
【材料】
日本酒:60ml
ピーチネクター:60ml
氷:適量
【作り方】
グラスに氷、日本酒、ピーチネクターを入れマドラーで混ぜる。
3.4. 日本酒とライムジュース
日本酒にライムジュースとレモンジュースという酸味の効いた2種類の柑橘系ジュースを加え、日本酒にフルーティーさを加えたカクテルが「サムライ」。
日本酒の風味はそのままでとても爽やかなカクテルです。ここではレモン・ジュースは使わずライム・ジュースのみを使用して作ってみました。ライム・ジュースの香りと酸味が日本酒とマッチして飲み心地の良いさっぱりとしたカクテルに仕上がりました。
ライム・ジュースの酸味が強めなため分量は、少な目で丁度良い。男性向けカクテルかも。
【材料】
日本酒:100ml
ライム・ジュース:20ml
氷:適量
【作り方】
グラスに氷、日本酒、ライムジュースを入れマドラーで混ぜる。
3.5. 日本酒と牛乳
日本酒には乳酸菌が大きくかかわっています。牛乳も搾りたての生乳には乳酸菌が含まれています。(市販品は熱処理されている為乳酸菌は含まれていない)
つまり、日本酒と牛乳は、乳酸成分同士で味の同調作用が働き非常に相性がいい組み合わせです。意外かもしれませんが違和感はなく、飲みやすい。
【材料】
日本酒:60ml
牛 乳:60ml
氷:適量
【作り方】
グラスに氷、日本酒、牛乳を入れマドラーで混ぜる。
3.6. 日本酒とジン
ジンと言えばジントニックが有名ですが、トニックウォーターの代わりに日本酒をミックスしてみました。
キリっとしたジンの口当たりとまろやかな甘みがある日本酒は、好相性。日本酒によって味が微妙に変わるのも面白い。毎回、違う日本酒で味わってみるのも楽しいかもしれない。
【材料】
日本酒:45ml
ジン:15ml
氷:適量
【作り方】
氷、日本酒、ジンを入れマドラーで混ぜる。
このカクテルはお酒+お酒の組み合わせなのでジュース類で合わせるカクテルよりもアルコールは少し強めになる。
3.7. 日本酒とマンゴーリキュール
最近ではマンゴー酒の名前で日本酒とマンゴージュースをミックスした果実酒も売られている。ここでは日本酒とマンゴー・リキュールでカクテルを作ってみました。
よりトロピカルな感じが欲しい場合や口当たりをまろやかにしたい場合には、マンゴージュースも加えてみると良いだろう。
【材料】
日本酒:45ml
マンゴーリキュール:15ml
氷:適量
【作り方】
グラスに氷、日本酒、マンゴー・リキュールを入れマドラーで混ぜる。
※マンゴージュースを加える場合は、日本酒30ml、マンゴージュースを25ml、マンゴー・リキュールを5mlで作ると丁度よい。
3.8. 日本酒とカシスリキュール
アマレットというアーモンドに似た香りのするリキュールとブランデーそしてカシス・リキュールをシェイクして作る「ヴェルジーネ」という甘い味のするカクテルがあります。
ここではベースのアマレットを日本酒に変えて、カシス・リキュールと、ほんの1~2滴ブランデーを落としたカクテルを作ってみました。
日本酒の甘みとカシス・リキュールの甘酸っぱさが、けっこう相性が良く爽やかに飲めるカクテル。ブランデーは香りづけのためなのでなければ入れなくても良い。
【材料】
日本酒:45ml
カシス・リキュール:15ml
氷:適量
【作り方】
グラスに氷、日本酒、カシスリキュールを入れマドラーで混ぜる。
3.9. 日本酒とコーヒーリキュール
ウォッカに香ばしい風味のコーヒー・リキュールを合わせたカクテルを「ブラック・ルシアン」と呼びます。
1950年にベルギーのメトロポール・ホテルで考案されたといわれています。
ベースのお酒をブランデーに変えると「ダーティー・マザー」となります。
ここでは、日本酒とコーヒー・リキュールを合わせてみました。日本酒の風味とコーヒー・リキュールの甘みが程よくマッチしてとても相性の良い組み合わせで大人のお洒落なカクテルになる。
【材料】
日本酒:45ml
コーヒーリキュール:15ml
氷:適量
【作り方】
グラスに氷、日本酒、コーヒーリキュールを入れマドラーで混ぜる。
※好みで牛乳を少し入れると日本酒版カルーア・ミルクになる。
3.10. 日本酒と和柑橘の漬け込み酒(日本酒を使った果実酒)
今回は、夏の青柚子を使用してみた。青柚子は冬に出回る黄色い柚子とは少し味わいが違い爽やかで甘みは穏やか。少し、渋みもあるので柚子酒にも若干の苦みが出ました。冬の黄色い柚子で作る方が甘みものって相性がいいかもしれない。冬の黄色い柚子が出回るころ秋上がりのまろやかな味わいの日本酒で再挑戦してみたいが
【材料】
日本酒:200ml
柚子(夏の青柚子使用):2ケ
【作り方】
空きビンに日本酒を入れ、柚子をスライスし漬け込む。一晩~二晩程 冷蔵庫で寝かせる。
そのまま飲んでも良いがトニックやペリエのような炭酸で割って飲むとより爽快な美味しさが感じられる。
4.日本酒カクテル専門店|銀座 SAKE HALL(サキホール)
もっと、本格的な日本酒のカクテルを飲んでみたいという方のために日本酒専門のバーが東京銀座にありますのでご紹介したいと思います。
蔵元直送の日本酒と日本酒カクテルを専門に提供するお店。香りやコクが抜群な日本酒カクテルで日本酒が苦手な女性でも、アルコール度数を気にせず、飲むことが出来ると評判です。
店内はとても落ち着いた雰囲気。友人同士で足を延ばすのはもちろん、会社の宴会にチョイスするのもありだ、蔵元別の個室が用意されておりそれぞれに風情があり楽しい。
店名:銀座 SAKE HALL(サキホール)
電話 03-3572-7124
〒104-0061 東京都中央区銀座5-6-12 みゆきビルB1
アクセス 地下鉄 銀座駅 徒歩1分
JR 有楽町駅 徒歩6分
※出かける際は、あらかじめ空席情報を確認し予約をして行くのが良い。
5.まとめ
ここまで、混ぜるだけで簡単、あっと言う間に自宅で作れる美味しい日本酒のカクテルのお話しをしてまいりました。
1. 日本酒のカクテルを作る時は、ベースに使うお酒は日本酒であれば基本、何でもOK!
2. 日本酒でカクテルを作るなら割合は日本酒1:その他の材料1が基本です。
3. 混ぜるだけで簡単、あっと言う間に作れる美味しい日本酒のカクテルには以下がありました。
3.1. 日本酒 と パインジュース
3.2. 日本酒 と りんごジュース
3.3. 日本酒 と ピーチジュース
3.4. 日本酒 と ライム・ジュース
3.5. 日本酒 と 牛乳
3.6. 日本酒 と ジン
3.7. 日本酒 と マンゴー・リキュール
3.8. 日本酒 と カシス・リキュール
3.9. 日本酒 と コーヒー・リキュール
3.10. 日本酒 と 和柑橘の漬け込み酒
ご紹介したカクテルの材料はスーパーでも手に入り、自宅で混ぜるだけで簡単に作れるものばかりです。
アルコールはあまり強くないという方にはジュースタイプを、少し強いお酒でも大丈夫ですという方には、お酒を混ぜたタイプのカクテルが気に入っていただけるのではないでしょうか。
日本酒を単品で飲んでいる時とは味わいが違う日本酒のカクテルは、何を組み合わせようかと考えてみるのもまた楽しいものです。
お気に入りのカクテルが見つかり日本酒の楽しみ方の幅が広がっていただければ幸いです。
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