国際唎酒師とは、「唎酒師の外国版」です!
日本語以外の言語(英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語の5ヶ国語)で日本酒を取り扱ったり、紹介したりする人向けの資格です。試験はもちろん英語や中国語です。
先日国際唎酒師(英語版)の試験を受験し、無事合格しました。
受験するにあたって事前に情報があまりなかったので少し混乱することもありました。
そこでこの記事では、試験内容はどんなものなのか、事前に気をつけたほうがいいことなどをまとめます。
国際唎酒師の受験を考えている方にぜひ参考になればと思います。
目次
1. 国際唎酒師認定までの流れ
私の場合、試験から認定まで約2ヶ月かかりました。
International Kikisakeshiのページから受験の申し込みをして、Paypalで決済。
2日後にはメールでRegistration Formが送られてくるので、それに記入して返送すると受験票と当日の試験時間が送られてきました。
全てメールでのやりとりです。
4月21日 試験受験
5月2日 メールで合否結果をもらう
5月3日 認定料の支払い(Paypal)
6月21日 認定証が郵送で到着(認定日は7月1日)
この受験プログラム以外に通信プログラムがあるのですが、こちらは最短で3ヶ月かかるのでそれよりは早くとれました。
<国際唎酒師の試験>
2. そもそも国際唎酒師って?受けた方がいい人
国際唎酒師の試験は、英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語の5ヶ国語あります。
日本語以外の言語で日本酒を取り扱ったり、紹介したりする人は取得をおすすめされています。2020年の東京オリンピック開催に向けて注目される資格の一つです。
かくいう私は、インスタグラムで日本酒を英語で説明していることもあり今回取得を決めました。
少しでも発信の内容に信頼を感じてもらいたかったので、資格は一つの手かなと。
しかも、国際唎酒師の試験は通常の日本語の唎酒師の試験よりもお安く取れます。
通常の唎酒師の試験は10万円ほどかかるのですが、国際唎酒師は受験料+認定料で3万円です。
他に通常の唎酒師試験との違いとしては、テイスティングの数ですかね。
通常の唎酒師の試験は4種の日本酒をテイスティングしますが、国際唎酒師は2種ですので少し易しめかなと思います。(酒匠の試験は10種類!)
3. 試験の内容
当日のスケジュールは以下の通り。
<当日のスケジュール>
受付開始 12:00~
第1次試験 12:30~13:20
第2次試験 13:30~14:20
第3次試験 14:30~15:20
唎酒師や酒匠と同じ会場で受験しました。
問題を早めに解けば途中退出も可能です。
<国際唎酒師試験の内容>
第1次試験 酒類をはじめ飲食全般における基礎知識(筆記)
第2次試験 日本酒に関する専門知識(筆記)
第3次試験 日本酒のテイスティングを通じたセールスプロモーション策定およびサービス知識(テイスティング)
試験は筆記形式です。マークシート形式ではありません。
(マークシートかもと思って急いで近くのコンビニで鉛筆を買いましたが必要ありませんでした…シャープペンシルと消しゴムさえあれば大丈夫です。)
選択肢形式が8割で、記述形式が2割くらいですかね。
1次〜3次それぞれ各試験100点満点で、それぞれ70点以上取らないと合格できません。
3-1. 筆記試験はあまり英語力必要ない
国際唎酒師のテキストを読んでいればあまり英語力は必要ないのですが、少し必要になってくるのが3次試験のプロモーション課題ですかね。
テイスティングしたお酒をお客様にどうお勧めするかを記述します。
酒屋の店主の立場か、レストランのソムリエの立場かを選べました。私はソムリエを選んで味の説明とオススメの温度帯、これから出てくる白魚に合いますよ、というように説明しました。勝手に白魚が提供されると決めつけてしまった(笑)
3-2. テイスティングはわかりやすかった
一番不安だったのがテイスティング。無色透明の日本酒2種が出てきました。
1つが明らかな大吟醸だったので、思っていたよりはわかりやすかったです。
強さや粘度などを1〜5段階で評価していったり、香りや味を表現する単語を書いていったりします。
日本酒の4タイプの分けが難しいですが、私の中で以下のような定義をしていきました。
フルーティーな大吟醸→薫酒
香り控えめすっきり系→爽酒
コクのある純米(生酛や山廃)→醇酒
濃厚な古酒→熟酒
この定義で3次試験は90点以上とることができたので、大枠は捉えられていたのかなと思います。
また、プロモーション問題など点数配分が大きそうな記述をとにかく頑張って書いたからかもしれません。(むしろ1次と2次の方が点数低かった…)
4. 試験合格までの準備
4-1. テキストMaster of Sakeを2回以上読もう
NIHONSHU-NO-MOTOI The Textbook for INTERNATIONAL KIKISAKE-SHI 3,240円
試験問題は、国際唎酒師のテキストMaster of Sakeから出題されます。
合格するにはこのテキストを購入して読むことが必要です。
最低でも2周して準備しましょう!読み込もうとすると時間がかかるので、2週間〜1ヶ月前からコツコツやるのがいいかと思います。
また、唎酒師(日本語)の過去問をダウンロードして解いてみるのもおすすめです。試験の雰囲気がわかりますよ。ダウンロードはこちらから>
国際唎酒師なので、少しマニアックな日本の歴史はあまり出ないかなーと思っていたら、予想外に歴史の問題がいっぱい(笑)めちゃくちゃあせりました。テキストは満遍なく読むことをおすすめします!
ちなみに私は一応日本語の唎酒師のテキスト「日本酒の基」も購入しましたが、試験のためにはあまり使わなかったです。
こちらのテキストの方が分厚く、日本酒の歴史など詳しく書かれているため読み物として楽しんでいます。
4-2.テイスティングに不安がある人は説明会に行って試してみよう
まだどの試験を受けようか迷っている時に、唎酒師の試験の説明会に行きました。
会場:FBOアカデミー東京校(文京区小石川1-15-17 TN小石川ビル7F)
説明会は無料なのですが、4つの日本酒をテイスティング体験できます。
高級な古酒もあって、すごくお得な気分でした!
よくわからない日本酒の劣化の香りなども嗅げて勉強になります。
しかも、現地でテキストを購入するとたしか600円オフでお安く購入できます。(もしかしたら今は違うかもしれないです)私もそこでテキストを買いました。
テイスティングは、どんなフレーバーかとか、どんなアロマかとかをいくつか書くところがあったので、テキストに買いてある表現方法(apple, banana, thyme, almond…などなど)はぜひ目を通しておいた方が良いと思います。
まとめ
国際唎酒師の試験についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか?
日本酒を外国人向けに紹介している人などはぜひ取得すると良いと思います!
はじめまして。
利き酒師の資格は取得していません。国際版利き酒師の英語を取得したいと思いますが移動がなかなかできないため通信プログラムでの取得はあるのでしょうか。また日本語版を取得してなければならないのでしょうか。
通信プログラムありますよ^^ 日本語版唎酒師を取得しなくても国際唎酒師の資格は受験できます。
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