日本酒と一口に言っても沢山ありすぎてどれが美味しいの?どんなお酒が有名なの?全然わからない・・・そんな風に思っている方以外に多いのではないでしょうか。
日本酒の酒蔵は、全国で1,000以上あり銘柄はと言えばその数1万以上といわれています。そんな無数の日本酒の中からこの銘柄は押さえておきたい!!と言う有名な日本酒をここではご紹介して行きます。
日本酒選びのご参考にしてください。
目次
- 1. 日本酒マップでエリア別、日本酒有名銘柄が早わかり!!
- 2. これだけは知っておきたい日本酒 有名銘柄12選
- 2-1. 新潟3大有名銘柄の日本酒①|八海山(新潟県)
- 2-2. 新潟3大有名銘柄の日本酒②|久保田(新潟県)
- 2-3. 新潟3大有名銘柄の日本酒③|越乃寒梅(新潟県)
- 2-4. 越後湯沢のスキー客に大人気で有名な日本酒|上善如水(新潟県)
- 2-5. 蔵発祥6号酵母を使用し日本酒通には超有名な日本酒|新政№6(秋田県)
- 2-6. フルーティーかつ上品な口当たりが女性に人気で有名な日本酒|寫楽(福島県)
- 2-7. どんな料理ともなぜかピタリとはまってしまうと有名な日本酒|黒龍(福井県)
- 2-8. オーガニックにこだわる兄弟が造る日本酒として有名な|仙禽(栃木県)
- 2-9. 佐賀の地酒を代表する有名な日本酒|鍋島(佐賀県)
- 2-10. 今では、何も語る必要がないくらい有名な日本酒|獺祭(山口県)
- 2-11. プーチン大統領も絶賛したことで有名な日本酒|東洋美人(山口県)
- 2-12. 泣く子も黙る、言わずと知れた有名な日本酒|十四代(山形県)
- 手始めに知っておきたい日本酒有名銘柄|3分でわかる日本酒マップまとめ
1. 日本酒マップでエリア別、日本酒有名銘柄が早わかり!!
日本酒の有名銘柄を地図上で見やすく配置してみました。
2. これだけは知っておきたい日本酒 有名銘柄12選
日本酒を知らないという人でも1度は耳にしたことがある銘柄、日本酒を語る時にこの銘柄は知っておくと間違いがないという有名銘柄を厳選して11本ご紹介します。
2-1. 新潟3大有名銘柄の日本酒①|八海山(新潟県)
八海山は日本酒を飲まない方でも聞いたことがあるくらい知名度のある新潟県の地酒を代表する有名な日本酒です。
要所々を丁寧な手造りで行いながら小ロット低温長期発酵で醸す「端正で爽やかな口当たり」端麗辛口を得意とする蔵元で、早くから大吟醸酒に着手しその技術を全種類の酒に応用することをポリシーとした酒造りを行っています。
いざ飲んでみようと思った時に八海山の中にもランクが沢山ありどれを飲もうかとても迷うと思います。それぞれに使用の酒米、酵母が違うため同じ八海山と言ってもランクで全く味わいが変わるのも特徴と言えるでしょう。
そんな時おすすめなのが「純米吟醸酒」です。大吟醸酒は極限まで精米歩合を高めるので飲みやすくすっきりとした味わいになるのですが、その蔵独自の酒造りの哲学が現れるのはやはり純米吟醸酒だからです。
酒米に1種類ではなく、山田錦、美山錦、五百万石を使用して独自のブレンドを取り入れ深い味わいとそれぞれのお米の旨みがとけあった日本酒でしか表現できないトロリとした濃密さと純米吟醸でありながら大吟醸酒の様なさらりとした品のある口当たりの日本酒になっています。
蔵元:八海醸造㈱(新潟県) 公式ページはこちら→
製品:八海山 純米吟醸 720ml
価格:1,987円(税込)
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2-2. 新潟3大有名銘柄の日本酒②|久保田(新潟県)
こちらも新潟の地酒を代表する有名な日本酒、久保田です。創業は江戸時代という老舗の酒蔵。また酒好きの間では新潟の吟醸酒のお手本だという人もいるくらい吟醸造りに力を入れている蔵元です。
久保田の特徴はどのランクでもさらりと澄んだクリーンな味わいであるという所が特徴となります。その中でも値段的にも味わい的にも手が出しやすく美味しく頂けるのが純米吟醸 久保田 紅寿です。
食事と共に楽しむために造られている酒でもあり、酒単体で飲むよりも食事に合わせた方がより美味しく感じるのも久保田の特徴です。
理想の酒米を求めて農業法人を設立、地元の農家と協力し合い自分たちが考える酒造りに適した理想の米を生産し、水は朝日地内を流れる地下水脈の雑味が少ない軟水を使用するというこだわり。軟水で造る日本酒は口当たりが優しい味わいになり久保田もまたとても優しい味わいの日本酒です。
冷やして冷酒で飲むととろみと丸みが出て美味しいのはもちろんですが、軽く燗にしていただくと魚料理との相性が抜群です。
蔵元:朝日酒造㈱(新潟県) 公式ページはこちら→
製品:純米吟醸 久保田 紅寿 720ml
価格:1,680円(税込)
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2-3. 新潟3大有名銘柄の日本酒③|越乃寒梅(新潟県)
こちらも言わずと知れた新潟の地酒で、ナンバー1に有名な日本酒です。皆さんも1度は聞いたことがあると思います。越乃寒梅です。
越乃寒梅もいろいろなランクがあり普通酒から純米吟醸酒までラインナップは豊富です。やはり一番手頃で味わい深く越乃寒梅のおいしさが味わえるのは越乃寒梅 無垢 純米吟醸 となるでしょう。
越乃寒梅のふる里は、亀田郷。阿賀野川と信濃川2つを結ぶ阿賀野川に囲まれた地帯。良質な水と酒造りに最適な雪深い低温環境がこの銘酒を生み出しています。酒造りの基本は昔も今も変わらない。
「地元に根付いた地元の人々に喜んでもらえる地酒造り」である。だから大量生産はしない。その代わり丁寧に、心を込めた酒造りそれでよい、初代当主石本龍蔵氏の考えであります。
昭和30年(1955年)~平成9年(1997年)酒之友社という所より発行されていた雑誌「酒」ここの名物編集長だった佐々木久子氏が石本酒造の酒造りと八海山を称賛したことで地酒ブームが到来し、越乃寒梅が全国に知れ渡り手に入りにくい日本酒になったとも言われています。
地酒ブーム到来の時代が訪れ世の中の酒は大量生産の時代に突入、しかし石本酒造はその流行に乗ることなく蔵の規模に見合う酒造り、丁寧な酒造りを続けました。
いつの時代にも変わらない「地元に根付いた地元の人々に喜んでもらえる酒」でありたい。酒と向き合うその感性の高さと渾身の酒造りは現在でも変わりなく脈々と受け継がれています。
蔵元:石本酒造㈱(新潟県) 公式ページはこちら→
製品:越乃寒梅 無垢 純米吟醸 720ml
価格:2,052円(税込)
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2-4. 越後湯沢のスキー客に大人気で有名な日本酒|上善如水(新潟県)
日本有数の豪雪地帯として知られる新潟県魚沼に位置する越後湯沢。その越後湯沢のスキー場に遊びに来る若者を中心に人気が広がっていったお酒がこの上善如水です。
白瀧酒造は、JR湯沢駅から5分の場所に酒蔵があり地元の人々はもとより観光客の足も絶えないという160年近くの伝統がある蔵元です。
水のように自然に受け入れられ、一見弱いようでいても芯には強い力を秘める酒。水の様にピュアな日本酒を造り続けていきたい。「日本酒は苦手」と言われる方に、ぜひ飲んでみて欲しいとは白瀧酒造杜氏である山口真吾氏の言葉。
「上善如水 純米吟醸」は、日本酒特有の香りは少なく、フルーティーで 白ワインのような味わいは、日本酒とは思えないほど飲みやすく、低温貯蔵でゆっくりと熟成されたまろやかな味わいが特徴。
淡麗でスッキリなのにあじわいぶかい。字の如く水のように飲みやすいので飲みすぎには注意が必要かもしれません。
蔵元:白瀧酒造㈱(新潟県) 公式ページはこちら→
製品:上善如水 純米吟醸 720ml
価格:1,409円(税込)
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2-5. 蔵発祥6号酵母を使用し日本酒通には超有名な日本酒|新政№6(秋田県)
嘉永5年(1852年)創業、160年以上の歴史がある老舗の酒蔵で協会酵母六号の発祥蔵として有名な日本酒が新政です。
現在の当主は、日本酒の固定概念にとらわれない日本酒造りを行っている若き8代目佐藤祐輔氏です。彼は東大卒でフリーライターの経歴を持つ異色の人物でもあります。
古い製法の生酛造りにこだわり、日本酒を世界で勝負できる様な酒に造り上げたいという目標を持っており製法に手間がかかり敬遠されてきた生酛造りにあえて製法を戻す酒造りをしています。仕込みも現在主流のステンレスタンクを使用せずあえて木桶仕込みに戻すやり方を行う。
手間と時間がかかることをなぜ行うのか・・・そこには彼ならではの持論がある。
生酛造りは水の使用量が少なくて済む、水は多いほど腐る。腐りにくいということは雑菌に侵される確率が少ないということ、きれいな酒ができる。山卸しと言う工程をひと手間加えることでいい酒ができる。だからあえて昔の製法に戻しているという。
木桶仕込みに関しても、木の成分が酒に入り込み酵母に影響を与え、このことが他の酒とは違う不思議な厚みが出てくるのだというのが彼の持論である。
そんな新政のラインナップはどれも個性的かつ有名ですが、あえて選ぶとすれば新政No.6 X‐type がいいでしょう。№6のシリーズの中でも最高レベル、秋田県産の酒米と自社酵母の6号酵母を使用し存分に醸し出した精米歩合40%の純米大吟醸の生酒。フルーティーでフレッシュな味わいが特徴で1度飲んだら忘れられない味となっています。
蔵元:新政酒造㈱(秋田県) 公式ページはこちら→
製品:新政No.6 X‐type 740ml
価格:3,000円(税込)
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2-6. フルーティーかつ上品な口当たりが女性に人気で有名な日本酒|寫楽(福島県)
2014年SAKE COMPERIRIONにて純米吟醸部門で1位を獲得したことで有名な日本酒が寫楽 純米吟醸 備前雄町となります。
酒米の雄町は濃醇な香味になると言われ知名度高い岡山県産の備前雄町を使用し福島県が開発した酵母と湧水で醸し出す爽やかで吟醸香の高いジューシーな味わいが高い評価を受けている日本酒です。
日本酒をあまり飲んだことがない人にも飲んで欲しい、若い世代にも積極的に日本酒を楽しんで欲しい、個性的な酒ではなく、誰にでも美味いと思ってもらえるようなそんな日本酒を造りたいというのが4代目蔵元の宮森義弘氏の言葉。
個性的な酒ではないというのは、どこにでもある酒と言う意味ではなく万人受けする様なバランスの取れたそんな日本酒だという。
常連さんにはやはり「寫楽は美味しい」と思ってもらい、日本酒が苦手な方には「日本酒は美味しい」そんな風に思ってもらえる日本酒でありたいそうだ。
そんな心意気で造った日本酒が寫楽 純米吟醸 備前雄町 生酒となる。確かに飲んでみると香りと甘みのバランスがとても良く上品で飲みやすい1本となっています。
蔵元:宮泉銘醸㈱(福島県) 公式ページはこちら→
製品:寫楽 純米吟醸 備前雄町 生酒 720ml
価格:1,998円(税込)
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2-7. どんな料理ともなぜかピタリとはまってしまうと有名な日本酒|黒龍(福井県)
創業1804年(文化元年)200年以上の伝統のある老舗の酒蔵が醸し出す黒龍酒造の看板商品が黒龍 純米吟醸 です。上品で料理を選ばない美味しさで有名な日本酒となります。
酒米に五百万石、白山山系の伏流水を使い自家酵母を使用して醸し出す日本酒は地元の魚介類の料理がピタリとはまりそう。
口に含んだ時に純米吟醸ならではのリンゴやメロン系の香りが口の中に広がり口当たりも甘みを含みながらとてもまろやかな味わいが印象的です。老舗ならではの確かな経験に裏付けされたゆるぎない味わいが魅力です。
蔵元:黒龍酒造㈱(福井県) 公式ページはこちら→
製品:黒龍 純米吟醸 720ml
価格:1,404円(税込)
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2-8. オーガニックにこだわる兄弟が造る日本酒として有名な|仙禽(栃木県)
2018年SAKE COMPERIRIONの純米酒部門で金賞を受賞したことで有名な日本酒がこちらのクラシック仙禽 無垢となります。蔵を仕切るのはお兄様の薄井一樹氏と弟の真人氏のご兄弟です。
無濾過生原酒にこだわったり、木桶を復活し昔ながらの酒造りにこだわったり、酒米も亀の尾と言う古代米を使用し原料米の「亀の尾」「山田錦」「雄町」は、蔵の地下水と同じ水脈上に限定して作付けされ酒造りに使用する仕込みの水と同じ水で育てるという徹底ぶり。
同じ生育環境で育てたものは合わせた時に最良のマリアージュを生み出すとのことだそう。仙禽の個性であるオーガニックへのこだわりを兄弟で造り出しています。
こちらの蔵の日本酒の特徴は、口に含んだ時に甘酸っぱい爽やかな口当たりになる所ではないでしょうか。彼らが語る「唯一無二」の日本酒。
フルーティーさはあるのだが酸味もありそのバランスが甘すぎず、酸っぱすぎず丁度よく口の中に広がり嫌味なくいただくことができます。
蔵元:㈱せんきん(栃木県) 公式ページはこちら→
製品:クラシック仙禽 無垢 720ml
価格:1,512円(税込)
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2-9. 佐賀の地酒を代表する有名な日本酒|鍋島(佐賀県)
平成元年、蔵に戻った現蔵元で杜氏でもある飯盛直喜氏が地元の小売店の若手後継者4人と共に「佐賀・九州を代表する地酒づくりをしよう」と誕生したのが鍋島になります。
2011年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ (IWC)にて日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」に選ばれたり、いろいろな専門雑誌等に取り上げられたりして有名な日本酒です。
お米の旨みを存分に持ちながらも透明感があるジューシーな口当たり、一口飲む毎に爽やかに広がる吟醸香、そし大吟醸ならではの上品な甘みや旨味。
目指すは「世界の鍋島」と意気込みも強く450石弱の小さな蔵で全力投球の酒造りに日々精進している渾身の作品と言えるでしょう。鍋島 大吟醸はそんな「鍋島ワールド」と言われる富久千代酒造の代表作の1本。その味わいを今宵、存分に楽しんでみるのもいいかもしれません。
蔵元:富久千代酒造㈲(佐賀県) 公式ページはこちら→
製品:鍋島 大吟醸 720ml
価格:3,240円(税込)
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2-10. 今では、何も語る必要がないくらい有名な日本酒|獺祭(山口県)
若い世代には、もしかしたら八海山や越乃寒梅よりも知名度があるかもしれないくらい有名な日本酒が獺祭です。獺祭もシリーズが多くありますが獺祭純米大吟醸50あたりは、値段と品質でコストパフォーマンスの良さが際立ちます。
米にこだわり、精米歩合にこだわり、手作業にこだわり品質を保持し続ける。その味と香りは、やはり「美味い」とうなずけるほど最高の日本酒ではないでしょうか。
2018年の西日本豪雨災害時、獺祭も被害にあいました。蔵のタンクにて発酵中だったお酒が、3日続いた停電により通常通り販売できなくなり廃棄しようとしていたそうです。(通常の大吟醸としての味は確保しているのだが、獺祭大吟醸として販売するには至っていない味のため)
しかし同郷の漫画家である広兼憲史氏が旭酒造に声をかけ、自分がラベルを描き「島耕作」の名前で販売したらどうかと言う提案があり販売されたのが「獺祭 島耕作」でした。
この「獺祭 島耕作」には思いもよらないお楽しみがありました。
- 純米大吟醸 50 720ml(539円税込み)
- 純米大吟醸 磨き三割九分 720ml(418円税込み)
- 純米大吟醸 磨き二割三分 720ml(142円税込み)
- 純米大吟醸 磨き その先へ720ml(400円税込み)
獺祭には、通常この4種類があるのですが当時この4種類のお酒が瓶詰され販売されました。但しラベルは皆同じ。と言うことは、1本32.400円の「純米大吟醸 磨き その先へ」が届く可能性もあるということです。しかしラベルは同じなので飲んでみなければわからないとうプレゼント付き。
蔵元である旭酒造では酒税法上、ラベル表示は中身に関わらず精米歩合50%としたと話しており、どれが届くかはわからず、獺祭ファンの間では大きな話題となりました。
蔵元である旭酒造は「味はご自身の舌でお確かめくださいませ」と獺祭ファンへコメントしていました。
「絶対3割9分以上を引き当てた!物凄くフルーティー」とか「舌の上で転がすと、洗練されていて感動!」だとか「これは間違いなく50だ。バランスの良さは食中酒として最高!」などネット上でも話題が絶えませんでした。
販売価格の一部を災害義援金として寄付するとの事だったため当時私も購入してみました。さて、私の獺祭はと申しますと、開栓すると華やかな吟醸香で口に含んだ時にまろやかでとろりとした甘さ。「うぅ~ん」きっとこの感じは二割三分に違いない・・・・・と確信?
何ら違和感なくいただくことができたにもかかわらず、このお味で通常の獺祭として販売できないとは旭酒造さんの日本酒造りのこだわりに感服しました。さすが獺祭、「獺祭って凄い!!」改めてそう感じさせてくれた出来事でした。
蔵元:旭酒造㈱(山口県) 公式ページはこちら→
製品:獺祭 純米大吟醸50 720ml
価格:1,539円(税込)
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2-11. プーチン大統領も絶賛したことで有名な日本酒|東洋美人(山口県)
2016年に行われた日露首脳会議が山口県「大山山荘」。そのワーキングディナーに振る舞われ、その際にプーチン大統領が絶賛したお酒と言うことで有名な日本酒が東洋美人 壱番纏(いちばんまとい)となります。
東洋美人を造り出すのは、4代目蔵元澄川宜史氏です。澄川氏は東京農業大学醸造学科の出身。大学3年生の冬に現場実習と言うことで訪れたのが幻の酒として有名な「十四代」を醸す高木酒造でした。
高木氏は「淡麗辛口」が全盛だった日本酒の酒質を劇的に変え当時、脚光を浴び始めていた人でした。「彼のもとで学んだのは、技術面でなく、酒造りに取り組む姿勢です」とは澄川氏の言葉。
当時厳しい経営を立て直そうと、体を張って「命を削る酒造り」に奮闘する。そんな高木氏の姿に心を突き動かされたのだと言います。
運命の出会いをし、自分もそんな酒造りがしたい。その思いで大学卒業後すぐに酒蔵へ戻り家業を継いだそうです。酒造りに専念したいのでホームページでの酒の宣伝は一切しない方針。
高木氏から学んだ「命を削る酒造り」を目指す東洋美人は上品かつ優雅で華やかな香りに加えその味わいは純米大吟醸のさらりとあっさりとした飲み口とは若干違いコクのある深い味わいが特徴です。
苦みや酸味を極力抑え香りと甘みを強調した気品ある純米大吟醸となっています。その絶妙なバランスは2015年のSAKE COMPERIRION純米大吟醸部門にて2位を獲得するほどの実力です。
蔵元:東洋美人/㈱澄川酒造(山口県)
製品:東洋美人 壱番纏 720ml
価格:3.780円(税込)
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2-12. 泣く子も黙る、言わずと知れた有名な日本酒|十四代(山形県)
400年近い年月酒造りを行っている山形の地酒造りの歴史を誇る有名蔵元である高木酒造。今や幻の酒として知らぬ人はいないほど有名な日本酒がこの十四代です。
端麗辛口が流行りの時代に今でいう芳醇甘口の酒を造り続けて日本酒業界に一石を投じた人としても有名な15代蔵元の高木顕統氏。前出の東洋美人の澄川氏が師として仰ぐその人物です。
400年の歴史で造られてきた高木酒造の王道の味が芳醇甘口の酒、自分の蔵で子供の頃から造られていた米や酵母の持つ甘く華やかな香りが本物だと信じてやまない。
そんな高木氏が目指す日本酒は、海外の人たちがこの日本酒をわざわざ飲みに来たくなってしまうそんな日本酒造り。地元の酒はやはり地元で飲むのが一番おいしいと語る。
十四代全てのラインナップが今では手に入らない幻の酒となってしまった。そんな幻の酒十四代 のストーリーは十四代 本丸 特別本醸造この1本から始まった・・・と言われています。
蔵元:高木酒造㈱(山形県) 公式ページはこちら→
製品:十四代 本丸 特別本醸造 720ml
価格:※現在、十四代はかなりレアな商品となっています。ただ高すぎる価格には注意!!
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手始めに知っておきたい日本酒有名銘柄|3分でわかる日本酒マップまとめ
ここまで日本酒で有名なものは何か、どんなものがあるのかと言うことについて触れてまいりました。
有名な日本酒とは、ただ単に流行で有名になったわけではなく酒に込められた各蔵元の熱い思いと真摯に酒造りに向き合うひたむきな姿があってこそ銘酒を生み出し人々に愛される酒となるのだと思います。
有名な日本酒には造り手のストーリーがある。この記事を読み終えた皆様に日本酒の新しい1ページを開く、そんなお手伝いが出来たのなら幸いです。
※香り、味の表現は、あくまでも個人的な感覚での表現となり全ての方がそのように感じると断定するものではありません。
※日本酒の在庫等の調査は記事掲載時のもので欠品、終売に関しては各店舗へのお問合せをお願い致します。
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