福井の日本酒「梵(ぼん)」が世界100ヶ国以上で高い評価を得る秘密

梵

1860年(万延元年)創業の159年の歴史を誇る老舗酒蔵、福井県にある加藤吉平商店が醸す日本酒「梵(ぼん)」。

昭和天皇の即位の儀式(昭和3)に使われる日本酒として採用され有名になりその後、数々の政府主催の式典なども使用されています。国内はもちろん、アメリカやカナダ政府主催の式典などに採用され、現在では世界100ヶ国以上に輸出され世界にも認められている日本酒となっています。

「梵(ぼん)」が世界で認められる日本酒になったのには大きく3つの理由があります。

①原材料にこだわった無添加の純米造りである
日本酒特有の癖がなく飲みやすい、きれいな酒質である
どんな料理とも合わせやすくワインのようなテイストである

ここでは日本のみならず世界に愛される日本酒「梵(ぼん)」の魅力とは何なのかに迫ってみたいと思います。この記事を読み終えたらあなたもきっと日本酒「梵(ぼん)」の魅力に心奪われるはずです。

1. 梵の魅力は料理に合わせた「飲みやすさ」

梵

日本酒、梵(ぼん)の最大の特徴は「飲みやすさ」ではないでしょうか。口の中に含んだときにとてもなめらかで雑味がないさらりとした飲み口。辛口の日本酒などでよく見かける口の中に含んだときに少し舌をピリッと刺激するようなあの感じがありません。

最近の日本酒の中には個性を主張して酸味を強調してみたり、芳醇甘口でも料理に合わせると少しまったりと重い感じになってしまったりというように主張が前面に出てしまい食べるものを選んでしまうような日本酒も中にはあったりします。

しかし、こちらの「梵(ぼん)」は、食事の邪魔をしない奥ゆかしさがありながら飲んだときにデリケートで上質な味わいがすぐに感じ取れる様な、奥の深さのある日本酒になっています。

料理

日本食にはもちろんベストペアリングですがそのほか、クリーム系の料理やチーズ系の料理などとも合わせてみたところとても相性が良いです。

2. 梵が大切にしている3つのこだわり

こだわり

梵(ぼん)は、ラインナップ全てにおいてこだわっていることがあります。

①醸造アルコール無添加の純米酒造り。
自社開発のオリジナル設備で独自の酒造り。
マイナス10度の貯蔵庫で一定期間熟成させる。

どうやらおいしさの秘密は、この3つのこだわりにあるようです。それでは一つずつ見ていきましょう。

2-1. 全てのお酒が醸造アルコール無添加の純米酒

梵

梵(ぼん)は醸造アルコールを添加したいわゆる醸造酒は造っていません。蔵の創業当時から続けている伝統的な手造り による酒造りを大切にしています。

酒造りで使う原料は、米と米麹と水の3つだけ。余分な添加物は一切加えない、大量生産することはせず顧客の立場に立った「体に優しい日本酒造り」「喜んでもらえる日本酒造り」に徹しています。

低コストで大量生産する蔵も多い中、伝統的な手法での生産は手間暇かけた骨の折れる作業があります。

しかし、できあがったお酒の味は飲んでみるとわかりますがストレートに差が出るのも正直なところです。味の違いは手間のかけ方ということになります。

2-2. 自社精米と自社開発のオリジナル設備を導入した酒造り

酒作り

「梵(ぼん)」公式HPより参照

梵(ぼん)の酒造所を見るとわかるのですが究極の酒造りをするために自社で開発したオリジナルの設備を導入しています。

例えば、自社で精米工場を持ち丹念に磨く、米が洗っている間に割れないよう自社開発の洗米機を取り入れる、また人の手を使わず自動対流を起こす事で日本酒の雑味がおきない仕組みの自社開発のタンクで日本酒の管理をする。

このように手造りと自社開発のオリジナル機器の導入で最高品質の酒造りをキープしているのです。 

2-3. マイナス10度の氷温熟成貯蔵

氷温熟成貯蔵

また、造られた日本酒はすぐに出荷するのではなくマイナス10度の貯蔵庫で氷温熟成させた後、出荷させます。ここでもまた1つ手間をかけて大切に日本酒を育てた後消費者の元に届けると言う作業を惜しみません。

3. 世界で認められる日本酒「梵(ぼん)」

梵(ぼん)は国内外を含めて数々のコンテストでの受賞経験に裏打ちされた味の評価と世界100ヶ国以上で販売されており、また国賓の晩餐会用の日本酒として選ばれています。

3-1. 世界各国の酒コンテストでの輝かしい受賞

梵

1998年第10回国際酒祭り(カナダ・トロント)にてグランプリを獲得したのを皮切りに、この記事には書ききれないほど世界各国のコンクールにおいて輝かしい受賞歴があります。

一番最近の受賞歴としては、「梵・吟醸」「梵・無ろ過生原酒」が2019年ロサンゼルス国際ワイン・スピリッツコンテストでのベストオブクラス最高賞を受賞。

「梵・日本の翼」が2019年ロンドン酒チャレンジにおいてプラチナ賞を受賞、そして「梵・ゴールド」が2019SAKE-China(サケ・チャイナ)日本清酒品評会においてゴールデンドラゴン賞(世界№1)を受賞などです。

3-2. 世界100ヶ国以上で販売、国賓の歓迎晩餐会にも使用されるお酒

歓迎晩餐会

梵(ぼん)は、20196月現在、在外公館を含むと世界100ヶ国以上の国々で愛されている日本酒です。そして2019年には日本で最初の「100カ国輸出蔵」となりました。
また、海外への輸出だけにとどまらず、政府主催の式典などに使用される、アメリカやカナダ政府主催の式典にも採用されるなど、世界のセレブリティーにも広く知られる日本酒なのです。

Sake trip

石ちゃんのSAKE旅より参照

皆さんご存じ「まいう~」でお馴染みのタレント石塚秀彦さんが日本を代表する銘酒を求めて、全国津々浦々の酒蔵と出会う素敵な旅のビデオ「石ちゃんのSAKE旅」というのが、AMAZON prime videoで視聴できます。

今回ご紹介している「梵(ぼん)」も紹介されていますので興味のある方はご覧になってみてください 。

4. 梵定番の5本と一度は飲んでみたい高級酒3

4-1. 梵 吟撰 特別純米酒

梵

この「梵 吟撰 特別純米酒」はとてもリーズナブルに良質な日本酒をいただける事で超おすすめです。兵庫県産の山田錦で醸し、低温で1年間熟成されてから市販される純米酒にして吟醸酒並の味わいを楽しめる逸品です。

「梵(ぼん)」の特徴である飲みやすく癖のない味わいは万人向けで、しかも手の出しやすい1.600円というこの価格は断然お買い得といって良いのではないでしょうか。

4-2. 梵 ときしらず 純米吟醸

ときしらず

この「梵 ときしらず 純米吟醸」はグラスに注ぐと熟成酒らしい淡い琥珀色に染まります。なんと低温で5年間も氷温熟成させた純米吟醸酒です。「梵(ぼん)」のラインの中でコクと香りが豊かなラインになります。

冷やで飲むと切れの良さを感じますが秋から冬にかけてはぜひ「ぬる燗」で試してみて頂くと冷やとは違う味わいを楽しめます。秋の味覚秋刀魚の塩焼きやすき焼きなどに抜群の相性を発揮します。

4-3. 梵 純米55(磨き五割五分)

梵

酒米に山田錦と五百万石を使用し、切れと深い味わいのバランスが良い日本酒となります。温度帯を選ばす年間を通して夏は冷酒で飲む、そして冬は燗で飲むなど様々な楽しみ方ができるのも魅力です。

4-4. 梵 GOLD 無濾過 純米大吟醸

純米大吟醸

純米大吟醸でこの価格帯で手に入れられるなら普段使いしたい、そう思わせてくれるのがこちらの「梵 GOLD 無濾過 純米大吟醸」

純米大吟醸の生酒をマイナス10度の貯蔵庫で熟成させ、出荷時に火入れをしてほどよい熟成加減で手元に届けられます。

熟成酒らしく淡い琥珀色が貫禄を漂わせます、「石ちゃんのSAKE旅」でも登場したこちらのお酒はビデオの中ではこのお酒と鯛のカルパッチョとペアリングしていました。熟成酒の味わいとオリーブオイルの相性が抜群だと絶賛していましたね・・・

4-5. 梵 中取り 純米大吟醸 無濾過生原酒

梵

こちらも「梵 GOLD」同じく純米大吟醸の無濾過ですが火入れ処理をしていない生原酒になります。瓶詰めした後、氷温で1年間熟成させて生のままで出荷されるお酒です。

味わいは、豊醇旨口で濃いめ、旨みがあり、香り高い日本酒で無濾過の生原酒らしいしっかりとした味わいのある贅沢な1本となっています

4-6. 梵 日本の翼 純米大吟醸

純米大吟醸

海外では「WING OF JAPAN」で親しまれている「梵 日本の翼 純米大吟醸」です。山田錦を35%まで精米し、磨きをかけ2年以上熟成させた後、出荷される日本酒になります。

2007年に政府専用機の正式機内酒に採用されるのを始め、JAL国際線のファーストクラスの機内酒に採用されるなど「WING OF JAPAN」にふさわしい日本を代表する日本酒と言えるでしょう。

大吟醸らしいブドウのような吟醸香と深みのあるジューシーな飲み口が後を引き、ついついどんどん飲めてしまいそうな口あたりですので飲み過ぎに注意が必要かも知れません。

720mlで5.000円という価格を聞くと高く思えますが、自宅にいながらしてVIP気分を味わいながら飲めることを考えれば、お値段以上の価値がこの「WING OF JAPAN」にはありそうです。

4-7. 梵 超吟 純米大吟醸

梵

「梵」を代表する究極の純米大吟醸がこちらの「梵 超吟 純米大吟醸」です。マイナス10℃で約5年間氷温氷温熟成されたお酒をブレンドして造られた精米歩合20%の究極の純米大吟醸酒です。

熟成感から漂う深い香りとスーッと喉を通り越してしまう飲み口はまさにゴージャス。特別な日に特別な誰かと飲んでみたい。販売数も限定な超スペシャル日本酒です。

4-8. 梵 夢は正夢 純米大吟醸

梵

精米歩合20%の純米大吟醸酒と精米歩合35%の純米大吟醸酒とを、出荷直前に9:1の割合でブレンドした純米大吟醸酒になります。

5年以上も低温熟成させた事により熟成酒特有の色、風味、トロリとした口あたりがぜいたくに味わえる極上品に仕上がっています。

トロフィーをイメージしたというボトルは琥珀色でラベルにもゴールドがあしらわれておりデラックス感が漂う1本。

「夢は正夢」というネーミングらしく祝い事の贈り物に良く使用される日本酒です。こんな日本酒をプレゼントされたら気分は上々になってしまいそうです。

まとめ

梵

ここまで福井県が誇る日本を代表する日本酒「梵(ぼん)」をご紹介して参りました。

159年の長い歴史で培われた日本酒造りの基本を忠実に守りながら、最高級の日本酒を造るために常に新しいことにトライしオリジナルの自家設備まで整えてしまう徹底したこだわりの上に出来上がった作品が「梵(ぼん)」なのだということがおわかりいただけたのではないかと思います。

日本酒って知れば知るほどおもしろい、こんな素敵な日本酒に出会えて本当によかった、そして次はどんな日本酒と出会えるのかとても楽しみです。

皆様もぜひ自分のお気に入りの日本酒を見つける旅に出かけてみ見て下さい。きっとそこには素敵な出会いが待っているはずです。

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