日本酒って飲むと次の日に頭が痛くなったり、なんかだるいなど二日酔いになりやすいと思っている方多いのではないでしょうか?。
楽しく飲んだ翌日に思いもよらない二日酔い状態で、「ああ〜日本酒のまなきゃよかった」そんな経験があるあなた。
実はこれ日本酒のせいではなく、お酒の飲み方のせいなのです。
日本酒はビールやワインなど他の醸造酒に比べるとアルコール度数が高いお酒です。ですから日本酒を飲むときには飲み方がとても大切です。
ここでは日本酒好きの女子達の間ではすでに常識となっている日本酒の飲み方「和らぎ水(やわらぎ水)」と一緒に日本酒を楽しむ方法をご紹介して行きます。
和らぎ水(やわらぎ水)とは、日本酒を飲むときに一緒に飲むお水のことです。
ウイスキーをストレートやロックで飲むときに一緒に出てくるチェイサーと同じで、日本酒を飲むときには「和らぎ水(やわらぎ水)」と呼びます。酔いをやわらげる水として昔から飲まれています。
飲み方のコツは日本酒を飲むとき合間に挟みながら飲むということ。とても簡単で難しい事は何もありません。
誰にでもできる方法で、どんな場所でも実行できます。ぜひ次の日に体への負担が少なく、優しい日本酒の飲み方を知り実行してみて下さい。
目次
1. 和らぎ水の効果
あまり聞いたことの無い和らぎ水の効果ってどんなものなんでしょうか?
日本酒をより美味しく健康的に飲んでいただく為に是非とも行っていただきたい飲み方です。
1.1. 体のアルコール濃度を下げてくれます
日本酒のアルコール度数は15-16度と、同じ醸造酒であるワイン等に比べて少し高めです。
和らぎ水はそんな日本酒を飲んだ後の体中アルコール濃度を下げてくれます。
アルコールが体内に入るとその吸収は、じつに早く飲酒後大よそ1~2時間でほぼ吸収されると言われています。
なぜなら液体であるアルコールは他の食品とは異なり消化を受けることなく吸収されてしまうからです(※1)
そしてこの時、体内でアルコールを分解するときに使われるのが水分です。和らぎ水を飲むことでアルコール分解を助け体中アルコール濃度を下げる手助けをしてくれる訳です。
この事からもわかるように体内に吸収されるアルコール濃度は、和らぎ水を飲んだ人と、そうでない人とではかなり変わってくるのです。
体中のアルコール濃度を下げるということは、次の日に飲み疲れしたなどということも当然ながら少なくなります。少し飲み過ぎたなぁと思っても翌日の体への負担は驚くほど軽くなります。
和らぎ水は、日本酒による体中アルコール濃度を下げてくれます。日本酒を飲むときには必ず和らぎ水を一緒に飲むことが大事です。
1.2. 脱水症状を緩和します
お酒を飲み過ぎた翌朝、顔がむくみ、くすんで見えたという経験はないでしょうか?
これは脱水の影響で新陳代謝が悪くなり、水分が排出すべき老廃物を排出できず溜まっているために起こる現象です。
体中アルコール濃度を下げるために体内の水分は使われるわけですが、もう1つ体内で起こる現象が利尿作用です。
アルコールは利尿作用の高い飲み物です。特に日本酒の様にアルコール度数が高いお酒は、飲んでいるうちにトイレなどの回数が増えたりして体内の水分を自然に外へ押し出してしまいます。
体中アルコール濃度を下げるために体内の水分を使用し、利尿作用でさらに体中の水分を体外に排出する。つまり体は徐々に水分不足になっていくのです。
途中で水分補給をしないでいると当然ながら軽い脱水症状を起こします。美味しい日本酒をたくさん飲んで水分を補給し忘れた時などは特に気を付けなければいけません。
水分補給をしないで日本酒を飲みそのまま眠りについてしまえばさらに睡眠中に汗もかき翌日の体は、脱水状態。
夏になると話題に上る熱中症による脱水症状などと同様、気分が悪くなったり、頭が痛くなったりと体の異変が起こります。
この脱水を緩和してくれるのも和らぎ水(やわらぎ水)です。日本酒を飲む時にこの和らぎ水を挟みながら飲むことで、体内から失われていく水分を補給し、日本酒による脱水症状を緩和する役目をしてくれます。
和らぎ水(やわらぎ水)は、日本酒による脱水症状を緩和します。日本酒を楽しく味わうためにも和らぎ水を飲む習慣は大事です。
1.3. 日本酒や食事をした口の中をリセットしてくれます
和らぎ水(やわらぎ水)は日本酒や食事をした口の中をリセットしてくれます。
日本酒と食事を共にする時の和らぎ水(やわらぎ水)はとても大切なのです。まず、おいしいものを食べながら日本酒を飲む、そして和らぎ水(やわらぎ水)を飲む。
すると和らぎ水(やわらぎ水)が舌をきれいに洗い流してくれるので次の料理がまたおいしい。次の料理やお酒が口の中に入る前にいったんリセットしてくれる役目も担うという訳です。
体に優しい和らぎ水(やわらぎ水)ですが、日本酒や料理を美味しく楽しむための大切な脇役でもあるのです。
日本酒や食事のおいしさを存分に味わうためにもぜひ、日本酒と共に和らぎ水(やわらぎ水)を飲みましょう。和らぎ水(やわらぎ水)は日本酒や食事をした口の中をリセットしてくれます。
2. 和らぎ水の飲み方
さて、次に飲み方ですがどのような飲み方がいいのでしょうか?
2.1. 日本酒と交互に飲む。
和らぎ水は、日本酒と交互に飲みます。
日本酒を飲んだら、和らぎ水を飲む、この繰り返しです。日本酒と和らぎ水を交互に飲むことで飲酒時に起こる脱水症状を防ぎます。
水の解毒作用によって二日酔いの原因となる有害物質アセトアルデヒドをスムーズに排出し二日酔い防止になります。
また、体に一気に吸収されるアルコールの量をくい止めることができ、飲み過ぎを抑えることもできます。
当然、体に優しい飲み方でもあります。和らぎ水(やわらぎ水)は日本酒と交互に飲むことがコツです。
日本酒を飲むときには、覚えておきましょう。
2.2. 常温で飲む
和らぎ水は常温を飲みましょう。お店で頼むときには氷抜きで頼む。
なぜ、常温がいいのかというと、冷たい水は飲みやすく、爽快感もありますが胃腸を中心に体を内側から冷やしてしまうため内臓の機能が鈍るからです。
特に日本酒などのアルコール度数高めのお酒を飲んでいる時は、体に負担がかかりますので要注意です。必ず体への負担が軽い常温の水を飲みましょう。
シンガポールに暮らしている友人から、聞いたことがありますがシンガポールのセレブリティー達は、お水はもちろん、ビールも常温を嗜むそうです。
それは体へのダメージを出来るだけ避けるためだそうです。暑いからと言ってキンキンに冷えた飲み物は飲まない。セレブリティー達は何よりも健康への気遣いを大切にするのだとか、確かにうなずける理由です。
居酒屋などのお店では「氷無しのお水ください」と頼みましょう。
心配であればお店に入る前にコンビニなどでお水のペットボトルを購入して店に入りましょう。
お店の水を飲まなくてはいけないということはありません。お酒を飲みながらそのお水を飲めばいいのです。
和らぎ水は、常温を飲む様にし、お店で頼むときには氷抜きの水で頼む。これを習慣にしましょう。
2.3. 日本酒と同量飲む
和らぎ水は、日本酒の量と同量を飲む。
各酒造組合の「上手な日本酒の飲み方」として日本酒2~3合に対して300ml~500ml程度の和らぎ水を日本酒と交互に飲むことを推奨しています。
日本酒1合は180mlなので2合とは360ml、3合は540mlになりますので300~500mlとはほぼ日本酒と同量と考えていいでしょう。
日本酒好きの女子達は必ず和らぎ水を飲みながら日本酒を飲んでいます。「この和らぎ水を飲むか飲まないかで次の日の軽さが格段に違う」と口を揃えてそう話します。
アルコール度数の強いお酒やお酒に弱いと自覚がある方は飲む量をもう少し増やして飲んでおけば安心でしょう。
でも300mlは、どのくらい?と思いますよね・・・上写真は、居酒屋などで瓶ビールを頼んだりすると出てくるよくあるグラスですが、写真の水の量(グラス8分目)が150mlになります。
このくらいのサイズのビールグラスなら、約2杯分が300mlになると覚えておくと目安になるでしょう。
和らぎ水は、日本酒の量と同量を飲む。日本酒2~3合に対して300ml~500mlの和らぎ水を飲むと覚えておきましょう。
3. 日本酒女子おすすめ!おいしい「和らぎ水」を出してくれるお店
日本酒の提供に力を注いでいるお店やこだわりのサービスを提供するお店の中には、和らぎ水を頼むとただのお水ではなく「仕込み水」で提供してくれるところがあります。
仕込み水とは、日本酒を造る工程の「仕込み」を行う時に用いる水のことで、日本酒造りにおいてこの仕込み水にどんな水を使うかで日本酒の口当たりが変わってくると言われており、各酒蔵がとても神経を使って選定するものです。
このこだわりの仕込み水を「和らぎ水」として提供してくれるお店がありますのでいくつかご紹介します。
3.1. 日本酒原価酒蔵 新橋二号店
夜になると東京のサラリーマンたちで賑わう新橋の一角にある「日本酒原価酒蔵 新橋二号店」
日本酒原価酒蔵 新橋二号店は、日本酒を原価で提供している居酒屋です。
日本酒は全て原価での提供で全国の有名銘柄を楽しめます。また、有料ではありますが仕込み水を和らぎ水として注文できます。
(お酒が原価で飲めるなら、浮いた分のお金を和らぎ水にあてても良いですよね!!)
提供される仕込み水は日によりちがうということですが、日本酒を造る際に酒蔵がこだわり抜いて選んだ水を日本酒と共に「和らぎ水(やわらぎ水)」として飲めるというのは何とも贅沢ではありませんか。
日本酒にこだわるのなら、「和らぎ水(やわらぎ水)」にもこだわりたい!!日本酒好きなら一度は訪れてみたいそんなお店です。
【住所】 東京都 港区 新橋 1-18-13 トミタビル 1F, 2F
【営業時間】 15:00~23:30(L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)夜10時以降入店可、日曜営業
【アクセス】 JR 新橋駅 SL広場口 徒歩2分 都営三田線 内幸町駅 徒歩2分
【定休日】 無休
3.2. 鳥屋 心人
東京・赤坂にある鳥料理専門店「鳥屋 心人」あえて焼鳥屋と言わないのは食鳥処理免許(精肉店などで鳥を捌く人のための資格)を有する、双子のご兄弟が取り仕切る鳥料理の専門店だからです
産地から丸鳥を購入し自分たちで直接解体することができるので食材は常に鮮度が保たれており希少部位も提供できるのが強みのお店です。
他ではなかなかお目にかかれない希少酒も提供しており料理と共にお酒にもこだわりがあります。「食にこだわるお店はその食材に合うお酒にもこだわる」というのがお決まりですが「鳥屋 心人」も、またしかりです。
日本酒を頼むと、その銘柄の日本酒の「仕込み水」を「和らぎ水(やわらぎ水)」として一緒に出してくれるのだとか。日本酒によって仕込み水の味も全然ちがう。そんなことも料理と一緒に楽しむことができる小粋なお店です。
【住所】 東京都港区赤坂2-7-5ブライトビル3F
【営業時間】 予約時、確認
【アクセス】
溜池山王駅(銀座線、南北線)10番出口 徒歩2分162m
赤坂駅(千代田線)2番出口 赤坂2丁目交番方向 徒歩5分350m
4. 日本酒女子が教える粋な飲み方【まとめ】
ここまで、日本酒を飲む時は、和らぎ水がとても大切だというお話をしてまいりました。
なぜ、日本酒を飲むときに和らぎ水が大切なのかと言うと
1. 和らぎ水は、日本酒による体中アルコール濃度を下げてくれるので大切。
2. 和らぎ水は、日本酒による脱水症状を緩和するので大切。
3. 和らぎ水は、日本酒や食事をした口の中をリセットしてくれるので大切。
また、日本酒を飲む時の和らぎ水(やわらぎ水)の飲み方としては
1. 和らぎ水は、日本酒と交互に飲む。
2. 和らぎ水は、常温を飲む。お店で頼むときには氷抜きの水で頼む。
3. 和らぎ水は、日本酒の量と同量か1.5倍を飲む。
日本酒女子の中では常識となり定着しつつある和らぎ水の飲み方。ご紹介した飲み方で日本酒を楽しむと次の日驚くほど体が楽だと痛感します。
知らなったという方はぜひ、今日から日本酒女子の粋な飲み方「和らぎ水(やわらぎ水)」にチャレンジして体が変わるということを実感していただければ幸いです。
引用元 ※1)厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
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