日本酒好きなら絶対飲みたい「而今(じこん)」の魅力と味わいとは?

而今

根強いファンの多い日本酒「而今(じこん)」。三重県を代表する銘酒として有名ですね。
人気が高いため入手困難なラベルもあり、居酒屋や酒屋で見つけたらぜひ試してほしい日本酒です。

日本酒好きなら一度は飲んでおきたい「而今(じこん)」の魅力をご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

【参考文献】 
日本酒の基礎知識(新生出版) 
日本酒ドラマチック(講談社) 
旨い日本酒を知る、選ぶ、もっと楽しむ(技術評論社)

1.日本酒「而今(じこん)」とは?

三重県の代表銘柄「而今」

1-1.而今は三重県を代表する銘酒

而今は、三重県名張市の木屋正酒造(きやしょうしゅぞう)が造る日本酒です。木屋正酒造は文政元年(1818年)創業という192年の伝統を誇る三重県を代表する酒蔵です。

総勢426蔵も参加した SAKE COMPETITON 2019においては、「而今 純米吟醸 雄町」「而今 純米吟醸 山田錦」「而今 純米吟醸 千本錦」と出品作3本ともに純米吟醸部門SILVER受賞など輝かしい受賞歴のある銘酒です。

1-2.入手困難な日本酒

木屋正酒造は「美味しさをとことん追求する」という姿勢を貫いています。 質の良い日本酒造りのため原料から麹つくりまで何一つ妥協しません。 

そのため大量生産はせず限定数での販売となり、他の日本酒よりも入手困難な日本酒となっています。

1-3.若干29歳で而今を造り上げた蔵元杜氏

もう一つ特徴的なのは、経営者が杜氏も兼ねる「蔵元杜氏」であることです。蔵元杜氏である大西唯克(ただよし)さんは、若干29歳という若さで「而今」を造り上げました。

20代で初めてつくり上げた日本酒が注目され、今や蔵元杜氏の「憧れの人」となった大西氏にも実は過去大変な苦労がありました。当時酒造り離れた会社員だった大西氏が実家に呼び戻されたときにはすでに売り上げが低迷し赤字続きだったのです。

酒造りを任されていた杜氏や蔵人とは、たびたび意見の食い違いがあり衝突していました。目指したいと思う理想の日本酒があり、それを熱心に話、説明しても当時の杜氏や蔵人には理解されませんでした。その理想の日本酒が山形県の高木酒造が醸す「十四代」でした。「十四代」という日本酒は「寫楽」や「東洋美人」など多くの有名銘柄の蔵元杜氏たちが目標にしている日本酒ですが、「而今」の大西氏もまさしくその味に魅了され目標にした一人です。

大西氏が酒造りに携わるようになって3年目、自分が本当に「美味しい」と感じる日本酒だけをつくりたいという思いから、それまで雇っていた杜氏との契約更新をストップして自らが当時の職に就いたのです。

大学は機械工学を学び、食品会社の生産部で工場ラインのメンテナンスを行う仕事に就いていました。常時五感を働かせて音、匂い、などの異変に気付く訓練、観察することの重要性、以前の仕事が酒造りのベースになっているようです。わからないところは人に頼りながらも徹底的に自分が作りたい理想の日本酒を目指していきました。

2.「而今」という名に秘められた思い

魂の一本「而今」

「而今」と名付けたのは大西氏の母親だったといいます。「今のこの瞬間を大切に生きる、今日この一瞬を生ききる」禅の言葉の意味です。

酒造りに一切の妥協を許さず、持てる力のすべてを注ぎ込んで造り上げた「魂の一本」。この日本酒が生まれた背景をそばで見ていた母がそう感じて名付けたのではないでしょうか。

一度聞くと忘れない「而今」という名前もその意味を知ると深く、温かく、そして素敵な言葉だと感じずにいられません。

3.而今の魅力はその味わい

而今が人気の秘密は、もちろんその「味わい」にあります。一度飲んだことがあれば絶対に忘れられないと感じるほど見事なまでに絶妙な甘味、旨味、酸味のバランスです。

驚くほどきれいな柔らかい甘み、さりげなく爽やかな嫌味のない酸味、そして絶品なフルーティーな香りです。日本酒に苦手意識がある方にも自信を持っておすすめできる一品です。試したことがない方はぜひ一度飲んでみてください。

4.ぜひ飲んでほしい而今4選

「而今といえばぜひこれを飲んでほしい!」と思う4本をここで紹介します。

而今を販売しているお店は、次の章でご紹介の「而今 販売店リスト」を参考にしてください。ここでは市場で高値で転売されている商品を見分けるために、正規の販売価格をのせておきますので購入時の目安としてください。

3-1.まずこれを味わってほしい「而今 特別純米」

而今 特別純米矢島酒店 販売ページより 販売価格:1800ml 3.000円 720ml 1.650円

而今シリーズの酸味はそのような嫌味がなくフルーツのような爽やかさが特徴です。その特徴がわかりやすいのが「而今 特別純米」だと思います。地元産の山田錦と、富山県産の五百万石を使用し、口に含めた瞬間広がるジューシーな感じ酸味もあるが程良く甘い。

「甘酸」と言われるバランスがとてもよく、飲んでいて飽きないのがこのお酒の不思議なところでもあります。初めて而今を手にしてみようという方ならぜひ飲んでほしい1つです。

3-2.最高級な味わい「而今 純米大吟醸」

而今 純米大吟醸酒乃店もりした 販売ページより 参考販売価格:1.800ml 10.000円 720ml 5.500円

山田錦を使用した純米大吟醸、而今ならではのフルーティーで品のある後味の甘味と程よい酸味。飲んでいてリッチな味わいを感じさせてくれるそんな日本酒です。

この料理だからこのお酒というのもいいけれど、而今の純米大吟醸だからこの料理という選び方ができる主役級の味わいです。

3-3.フレッシュな味わい「而今 純米吟醸 千本錦無濾過生」

而今 純米吟醸 千本錦無濾過生酒泉洞堀一販売ページより 参考販売価格: 1.800ml 3.740円 720ml 1.980円

甘酸っぱい果実を思わせるようなフルーティーな香り。そして共に広がる軽い酸味は癖になります。

女性はもちろん男性にもファンが多いのは、やはり而今ならではの甘味と酸味の絶妙でいて計算されたバランスにあります。癒される日本酒そんな言葉がぴったりな一本になります。

3-4.きれいで優しい味わい「而今 純米大吟醸 雄町」

而今 純米大吟醸 雄町矢島酒店 販売ページより 考販売価格:1800ml 3.960円 720ml 2.090円

ふわっとしたふくよかな味わいと甘味は雄町ならではの味わい。「オマチスト」という言葉があるくらい大人気の酒米「雄町」を、而今独特の「甘酸」のバランスで醸すことにより見事なコラボレーションが完成した一品といえると思います。

奇をてらうインパクトのある日本酒ではなく、心が穏やかになる、なぜか飲みたくなるそんな一杯を目指しているという「而今」の名にふさわしい日本酒です。

5.而今を正規価格で買える販売店リスト

而今は、生産量が限られており、人気の商品のため各酒販店入荷と同時に即完売ということが多いです。 したがって書く店舗に入荷状況や在庫を確認し購入することになります。

主な取り扱い酒販店(信頼のおける特約代理店、酒販店)をいくつか挙げておきますので参考にしてください。

各地の酒販店 一覧
さくらもと商店(北海道札幌市)
カネタケ青木商店(宮城県仙台市)
齋林本店(宮城県遠田郡)
泉屋(福島県郡山市)
福島県郡山市開成2丁目16-2 TEL:024-922-8641
齋藤酒店(栃木県大田原市)
ふくはら酒店(東京都台東区)
栄屋長谷商店(東京都府中市)
伊勢五本店(千駄木店・中目黒店の2店舗)
かき沼酒店(東京都足立区)
味ノマチダヤ(東京都中野区)
酒舗まさるや(東京都町田市)
鈴傳(東京都新宿区)
地酒の小山商店(東京都多摩市)
はせがわ酒店(東京都内7店舗)
田島屋酒店(神奈川県横浜市)
望月商店(神奈川県厚木市)
池田酒店(茨城県結城市
株式会社マツザキ(埼玉県内2店舗)
いまでや(千葉県千葉市)
矢島酒店(千葉県船橋市)
掬正(大阪府狭山市)
酒のやまもと (大阪府内3店舗・京都府内1店舗)
酒の専門店きたむら(京都府八幡市)
名酒館タキモト(京都府京都市)
すみの酒店(兵庫県神戸市)
酒乃生坂屋(長野県千曲市)
酒泉洞堀一(愛知県名古屋市)
大和屋酒舗(広島県広島市)
ワインショップ武田(岡山県内3店舗)
越前酒乃店はやし(福井県内2店舗)
とどろき酒店(福岡県内2店舗)
酒乃店もりした(三重県鳥羽市)

まとめ

日本酒「而今」の魅力は、背景にある造り手の想いとその味わいにあります。

自分の納得する日本酒の味わいを常に求め、妥協を許さず、人気銘柄となった今現在も毎年造る日本酒の味わいを追求し続けています。

だからこそ日本酒ファンの心をつかんで離さないこれが人気の秘密なのだ、ということがわかっていただけたのではないでしょうか。ぜひ一度手に取って味わいを楽しんでみてください。