唎酒師の資格って実際どうなの?受験前に知っておくべきこと

唎酒師

日本酒の資格「唎酒師(ききさけし)」。わかりやすく言うと日本酒のソムリエですね。

最近は日本酒を取り扱う酒屋や居酒屋で働く人だけでなく、単に「日本酒好き」の方の取得も増えている印象です。(実際に私もそうです)資格勉強にあたって日本酒について深く知ることができるので、日本酒をもっと知りたいという方には唎酒師資格取得はおすすめです。

この記事では唎酒師の資格がどんなものかを詳しく説明していきます。取得の際に事前に知っておくとよいことなどもお話ししていきます。ぜひ参考にしてください。

1. 唎酒師(ききさけし)とは?

唎酒師の認定を行う日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会によると、

「唎酒師の使命は、お客様に日本酒を存分に楽しんでいただくことに尽きる。」

 

唎酒師こそが、セールスプロモーション企画力・サービス技術力をもって、日本酒に付加価値を添え、日本酒を日本が誇る商材として扱えるプロフェッショナル

つまり、日本酒そのものの知識だけでなく、日本酒の歴史や幅広い飲食の知識をもって提案できる人といえます。

たしかに、唎酒師のテストではビールやワインに関する問題や日本史の問題も出てきました。例えば「ワインと比べてこの日本酒はこうです」など提案できたらすごいですもんね。

2.唎酒師の資格を取得すべき人

唎酒師

唎酒師の資格ってとるべきなのでしょうか?

結論から言うと、

飲食店や酒屋で働いていて「日本酒のプロである」というアピールが必要
・日本酒のブログやSNSをやっているので発信者としての信頼を得たい
・趣味ではあるが、日本酒やその周辺の知識を10万円以上かけてでも勉強したい

といった方は取得を考えてもよいでしょう。

「唎酒師」と言う肩書きがあることで、プロからすすめられていると言う安心感と信頼をお客様に与えることができます。自分自身も「資格をとった」という自信もつきます。自信がつけば、仕事に対しての取り組み方や考え方も変わる良いきっかけになるかもしれません。

もちろん、日本酒が単に好きでとりたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。たしかに日本酒やその周辺の知識も勉強できるよい機会なので取得を考えても良いかと思います。ただし、受験料などで10万円以上します。資格取得がその10万円を将来的に取り戻すぐらいのインパクトがあれば、ぜひとっておきたいですね。

3. 唎酒師の試験内容ってどうなの?

唎酒師の試験は4時間かけて第4次試験まで行います。筆記とテイスティングですね。
筆記はほとんど選択肢ですが、一部記述もあります。(私が受けたときはマークシートではなく記入形式でした)

出題範囲は、
・新訂 もてなしの基
・新訂 日本酒の基
・テイスティングノート
こちらの3つのテキストから出題されます。

試験試験内容出題範囲
第1次試験 50分
(12:30〜13:20)
【筆記】選択式(一部記述式)
もてなしの心、接客のあり方などに関する設問および食品・飲料全般の基礎知識に関する設問。
※FBO認定会員は免除
『新訂 もてなしの基』
第2次試験 50分
(13:30〜14:20)
【筆記】選択式(一部記述式)
日本酒の基礎知識(商品特性・原料・製法・表示・歴史・香味特性別分類)に関する設問。
『新訂 日本酒の基』
第3次試験 50分
(14:30〜15:20)
【テイスティングを伴う筆記】記述式(一部選択式)
日本酒の品質の評価、個性の抽出(香味特性別分類含む)および正常な状態と劣化した状態の日本酒の品質判定に関する設問。
『新訂 日本酒の基』
『テイスティングノート』
第4次試験 50分
(15:30〜16:20)
【筆記】記述式
日本酒のサービス、セールスプロモーションに関する設問(季香味特性別分類別の企画立案を含む)
『新訂 日本酒の基』

唎酒師試験について(公式HPより)

テイスティングの試験が不安!どんなのが出る?

テイスティングの試験は、4種の日本酒がグラスで出されます。薫酒、爽酒、醇酒、熟酒ですね。実際に口にしながらどんな味かを表現していきます。

一番不安な点がこのテイスティング試験だと思いますが、私はこの定義で乗り切りました。

フルーティーな大吟醸→薫酒
香り控えめすっきり系→爽酒
コクのある純米(生酛や山廃)→醇酒
濃厚な古酒→熟酒

このように自分にとってわかりやすい定義を決めておくことをおすすめします。

4. 唎酒師の資格を取得する方法は3パターン

唎酒師

では、唎酒師の資格取得を目指す方へ受験の方法をまとめます。

4-1. しっかり勉強したい人は「通信プログラム」

しっかり勉強したい人は、この通信プログラムがおすすめです。通信プログラムはがっつり3ヶ月必要な知識をしっかり学べるプログラムになります。試験はありません。

課題を解いて提出し、専門の講師の添削をうけることができます。詰め込み勉強では結局忘れてしまうので、じっくりしっかり勉強したい人にはうってつけです。試験もなく、課題をやり切れば資格がもらえるのでその辺もよいですね。

受験会場が東京、大阪、石川、北海道など限られているので近くに受験会場がないと言う方にも、通信はおすすめですね。(受験会場とスケジュール

ちなみにテイスティングの勉強では、知り合いは仙禽の日本酒などがキットとして送られてきたと喜んでました。

4-2.とにかく急いで取得したい方におすすめ「2日間集中プログラム」

このプログラムは、2日間の講習で集中的に勉強しそのまま試験を受けるという短期間型の取得方法です。もちろん事前に自分である程度学習しておくことは必要です。

2日間集中プログラムの流れ

指定テキスト購入後、自主学習

[講習1日目]
講義ののち会場内で自習後、1次試験
1次試験の結果発表(不合格の場合、補講があり再試験)

[講習2日目]
2次試験ののちテイスティングの講義
自習後に3次試験(テイスティング)、4次試験

※不合格者に関しては補講の後、再試験。指定時刻までに合格に至らなかった場合は後日再試験を受ける。

講義を受ける2日間の内容はとてもタイトなので、事前の自主学習は必須です。このプログラムは、現在日本酒の販売に携わっている方や日本酒をお店で提供しているといった日本酒の知識が早急に必要な現場の方々におすすめの取得方法になります。

4-3. 自分のスタイルに合わせられる「受験プログラム」

基本的に自宅学習して試験を受けるとプログラム。自宅学習がいいが通信プログラムより早く取得したい、できるだけお金をかけずに受験したいという方におすすめです。

また、受験プログラムには通常の自宅学習だけでなく通学コースもあります。

①在宅コース:自宅で指定教材を使用し学習した後1年以内に受験(時間がなかなかとれない、自分のペースで学習したい方向け)
②1日通学コース:指定教材で学習した後1日だけ通学受講し、1年以内に受験(自分だけの勉強だと不安な方、合格ポイントや重要項目を詳しく知りたいと言う方向け)
③夜間通学コース:全4回の通学受講をした後、1年以内に受験(社会人で昼間の時間がとれないけれどじっくり勉強したい方向け)※夜間通学コースは、東京校のみの開催です。

自分のスタイルに合わせて選べるのがよいですね。

※いずれかのプログラムを選択する必要あり

一般的な資格受験ではありますが、唎酒師資格では「受験の申し込みのみ」というのは原則できません。つまり、いずれかのプログラムを申し込み、指定教材を購入し学習することが受験資格の条件となっています。

5. 唎酒師の資格取得にかかる費用と期間

唎酒師

受験の費用と取得までの期間をまとめました。

取得方法別 受講受験料金 

唎酒師資格の費用

※2日間集中プログラムに関しては、事前学習は必須。夜間通学コース、1日通学コースの方に関しても事前学習が必須。受験プログラムを選択された方は教材学習開始から1年以内に受験することとなっています。

6.「唎酒師」受験前に知っておいたほうがいい!留意点

6-1.テイスティングの不安は、無料説明会での試飲で解決!

唎酒師

東京近郊に住んでいる方はぜひ無料説明会に参加してください。(説明会の日程はこちら

「唎酒師」資格取得の際に不安に思っていること、また、どんなことを勉強すれば良いのかなど質問することができます。

私はこの説明会をおすすめする一番の理由は、実際にテイスティングを試すことができるからです!

体験学習としてテイスティングの比較を4種類の日本酒で試せます。この体験でフレーバーやアロマに関しての表現法を経験しておくと自分で学習する際にもイメージがつきやすく安心です。

テイスティングを不安に感じている方は、ぜひ説明会おすすめです。

6-2.取得後にも維持費がかかるというのは本当?

唎酒師

唎酒師の資格って年会費が必要なの?という疑問をよく聞きます。

5章で費用についてお話ししましたが、受験料とは別に入会金や年会費というものがあります。資格の維持のために年会費を払う必要があるのでしょうか?

こちらは説明会に参加して確認したところ、協会側は「できれば払ってください」ということでした。年会費を払った方が正式に唎酒師ということですが、年会費を払わないからといって唎酒師の資格をとったと言えなくなるわけではないです。

6-3.簡単な英語が分かる人は「国際唎酒師」も安くておすすめ!

唎酒師

外国語版の国際唎酒師という資格もあります。

国際唎酒師の対応言語は、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語の5ヶ国語の言語です。もちろん日本人でも受験できます。費用は、30.000~50.000円と日本語での取得よりもかなりリーズナブルに取得できます。英語の試験を受けましたが、簡単な英語がわかる方であれば取れると思います。

海外からのお客様に日本酒を紹介したい方などは国際唎酒師もおすすめです。別記事で詳しく説明していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。「日本酒の資格「国際唎酒師」の試験ってどんなもの?英語は難しい?」

まとめ

唎酒師

ここまで、「唎酒師」の受験を考えている人が知っておきたい、資格取得に必要な費用、どの位の期間で取得できるのかと言うおおよその目安、そして事前に知っておくとよい資格取得に関する留意点などもお話しして参りました。

「唎酒師」の資格を取得しようかどうか悩んでいる方の参考に少しでもなれたのならば幸いです。

 

コメント